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このブログでは『特別支援教育』に関する情報をわかりやすく解説します。10年以上の教員経験を踏まえて、実践に役立つことを心がけています。

発達障害の子どもと関わるときには、どんなことに気をつければいいの?

発達障害児と関わるときには、知っておきたい大前提があるんよ。
この記事でわかること
●発達障害児と関わるときの心構え
●有効な支援のためのヒント
この記事を読むことで、発達障害のある子どもと関わるときの方向性を知ることができます。

絶対にできるようになるからね!
今日は下の本から学んできたよ♪

発達障害児との関わり方をわかりやすく解説した本。著者の岩坂さんは執筆中に亡くなったけど、その思いと具体的な支援方法がぎゅっと詰まった笑顔の一冊やで。
▼動画もあります、ぜひ見てください!
▼勉強ノート(内容を1枚にまとめたで)

「ありのままを受け入れる」と「今のままでよい」は違う

子どもの発達障害と向き合うときに気をつけたいのは、「障害を受け入れる」っていう言葉。
子どもの成長をサポートする

障害を「ありのまま受け入れる」ってよく聞くけど?

「ありのまま」は障害を受け入れるとき(障害受容)のキーワードやねんけど、「今のままでよい」とは違うねん。
子どもの好き嫌い・得意苦手を認めた上で成長をサポートする
「この子の特性だから仕方ない」ではなく、特性を理解した上で「パワーアップするにはどうしていくか」を一緒に考える。

「パワーアップ」ってどういうこと?
パワーアップとは?
・好き/得意を伸ばす
・嫌い/苦手を理解して生活の困りごとを減らす

子どもは発達障害があってもパワーアップできる存在やねん。ただ、自由にさせるだけやと空回りするときもあるから、大人がサポートをしていくことが大事なんやで。

だから、まわりの大人の助けが必要なんやね。
一番困っているのは子ども自身

大人が適切にサポートをして、子どもの困り感を減らしていくことが大事やねん。

子ども自身の困り感を減らす?

うん。まわりの大人も困ってるやろうけど、実は1番困ってるのは、子ども自身なんやで。
本人が一番困っている(例えば…)
・友達とうまく遊べないなぁ
・学校がしんどい…
・言われた通りの行動ができない
・自分の思い通りにできない

子どもも、日常生活がうまく送れずに苦しんでるんやね。
発達障害の子どもとの接し方

まわりの大人は、発達障害の子どもにどう接していけばいいの?

ここからは、発達障害の子どもと接するときの大前提と方向性について話していくで。
発達障害児と接するときの大前提
⓪子どもも大人も笑顔でチャレンジ
①知る:なぜこんな行動をするの?
②協力する:周りの大人の共通理解
③やってみる:成長につなげる3つの視点

もっと詳しく教えて!
⓪子どもも大人も笑顔でチャレンジ

発達障害の子どもと接するときの基本スタンスは、笑顔でチャレンジするっていうこと。

ツッコミを入れたくなる行動も多いから、「笑顔」って意外と難しいんよな。

確かに、信頼関係もつくりにくいから、しんどいことも多いよね。でも、だからこそ「笑顔でチャレンジ」を伝えたい。
「笑顔でチャレンジ」の理由
◎これまでの接し方を否定したり、自分を責めたりしない
◎やってみようと思ったらチャレンジをする
◎うまくいかなくても焦らない。続けていくと、子どもに合った接し方は必ず見つかる

しんどいことが多いからこそ、過去じゃなくて未来に目を向けて、前向きに進んでいくのが大事なんやね。
①知る:なぜこんな行動をするの?

発達障害児と接するときの大前提の1つ目は「知る」っていうこと。

「知る」って、何を知ればいいの?

この子は「なぜこんな行動をするのか?」「何に困ってるのか?」を知ることが大事やねん。
例:授業中に席を立つ子ども
なぜ?➡衝動的に立つ?
なぜ?➡音や光に過敏でパニック?
なぜ?➡バランスが未熟で長時間座れない? など

「席を立つ」理由もいろいろ考えられるんやね。

そうやねん。だから、障害についていっぱい学んで、いろんな理由を考えられるようになるのが大事やねん。

よし!これからも発達障害について勉強していくわ。オススメの勉強方法はある?

実際に関わる中での疑問や取り組み自体が大きな学びになっていくで。あとは、このブログやん。一緒に勉強していこ。
▼より詳しく勉強したい人はこちら▼
②協力する:周りの大人の共通理解

発達障害児と接するときの大前提の2つ目は「協力する」っていうこと。

協力ってどういうこと?
周りの大人が共通理解をする

保護者だけでがんばるんじゃなくて、病院・学校・支援機関などの大人が、その子について話し合って共通理解をすることやで。
周りの大人が共通理解をする
子どもが「何に困ってるのか?どうしたいのか?」
※それぞれの目線で考える➡話し合う➡共通理解をしていく

共通理解ができてないと、子どもへの対応が人によって全然違うことになるんよ。

大人によって言ってることが違うと、子どもも混乱しちゃうよね。
同じ対応をする必要はない

うん。ただ、注意してほしいのは「同じ対応をする必要はない」ってこと。

同じ対応?
子どものある行動に対して「同じ対応をしなければならない」と思う必要はない
➡子どもへの共通理解があれば、いろんな対応の仕方を認める

まわりの大人の役割とか性格が違うのに、「この対応をしなければいけない」ってすると、無理が出てくるんよね。

ん~、もうちょっと説明が欲しいな。例えば、「感覚の過敏さ」が問題行動の原因やっていう共通理解があったとすると?

このとき、イヤーマフで刺激を減らす方法もありやし、逆に刺激を与えて音に慣れさせていく方法もありってことやね。

なるほど~。
③やってみる:成長につなげる3つの視点

発達障害児と接するときの大前提の3つ目は「やってみる」っていうこと。

少しでも良いと思った取り組みは、挑戦してみるってこと?

うん。そして、なにか挑戦するときには、成長につなげる3つの視点から取り組みを見てみるのが大事やで。
成長につなげる3つの視点
❶ソーシャルスキルトレーニング
❷感覚統合
❸ペアレントトレーニング

どういうこと?もうちょっと詳しく教えてほしい。
❶ソーシャルスキルトレーニングの視点

1つ目は、ソーシャルスキルトレーニングの視点?
❶ソーシャルスキルトレーニングの視点
社会的な関わり方を学び、身につける

発達障害の子どもは、周囲の状況を読み取る力が弱い。だから、社会のルールやマナー、感情のコントロールなどを自然に身につけるのが難しいねん。

だから、ソーシャルスキルトレーニングをして、社会で受け入れられている行動やルールを学んでいくのが大事なんやね。
❷感覚統合の視点

2つ目は、感覚統合?
❷感覚統合の視点
困りごとの原因を、感覚や運動の面から考える

発達障害の子どもは、感覚過敏・鈍感みたいな感覚のアンバランスさがあったり、体の使い方が不器用なことが多いねん。

だから、自分の感覚を意識したり、運動で身体を動かすことが有効なんやね。
感覚統合療法の一場面
◎トランポリン
◎ボルダリング
◎丸太乗り など

身体全体を使うイメージやね。

うん。ただし、感覚統合をするときの1番のポイントは、子どもが楽しんで取り組むことやで。

子どもが楽しんで取り組むことで効果が上がるんやね。
❸ペアレントトレーニングの視点

3つ目は、ペアレントトレーニングの視点?

ペアレントは「親」っていう意味やで。
❸ペアレントトレーニングの視点
良い親子関係をつくっていく
※子どもの行動の好ましい部分に注目し、適切なタイミングと言葉でほめる

親やからこそ、子どもの「できないこと・うまくいかないこと」に目がいってしまいそうやね。

うん。実際にペアレントトレーニングをしていくと、「子どものほめるところがない」って言う親もけっこうおるで。

じゃあ、どうやってほめていけばいいん?

ポイントは「子どもをよく観察すること」。その子なりの「できた!」や、「まわりの役に立った」ことは絶対あるから、そのときを見逃さずにほめることが大事やで。
さいごに【行動しよう】

今回は発達障害の子どもと関わるときの大前提を学んできたけど、一番大事なことは、実際に行動することやで。

行動?

発達障害って一言で言っても、子どもは千差万別でみんな違う。だからこそ、いろんな支援を試していくのが大事なんやで。

いっぱい試して、失敗を重ねていくことで、その子に合った方法が見つかっていくんやね。

今回学んだ内容を理解して、方向性さえ間違えてなかったら何をしても大丈夫やで。とりあえずなにかやってみよう。
▼発達障害については下の記事でも詳しく解説しています▼

















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