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「図形やグラフが苦手」「話の流れがつかめずズレてしまう」:一見バラバラに見えるこの2つ、実は「目に見えないものを頭の中でイメージする力」の弱さでつながっていることがあります。
これは知能検査(WISC)でいう「知覚統合(知覚推理)=視空間・流動性推理」に関わる特性。この記事では、イメージする力が弱いとどんな場面で困るのか、そしてどう伸ばせるのかを、10年以上の教員経験をもとにわかりやすく解説します。

うちのクラスの子で、算数の図形がめっちゃ苦手で、しかも友だちとの会話でもよくズレてまう子がおるんよ。これって何でなん?

それは「目に見えないものをイメージするのが苦手」っていう発達障害の特性かも。算数の苦手さとコミュニケーションのズレは根っこでつながってることがあるねん。

えっ、「図形が苦手なこと」と、「会話がうまくいかないこと」が、つながってるん?ぜんぜん別の話やと思ってた…

「イメージする力」っていう同じ土台でつまずいてると、いろんな場面で困りごとが出てくるんよ。
📕 この記事でわかること
・イメージできないことで出てくる困りごと
・同じ「イメージ苦手」でも、共感の高さでタイプが分かれること
・知能検査「WISC-5」でわかる5つの力と”イメージする力”の関係
・”イメージする力”の鍛え方と、進路選びのヒント

今日は「イメージできない」っていう特性の解説と、WISC-5っていう知能検査との関係。そしてイメージする力の伸ばし方まで、まるっと解説していくで🍀
今回の記事で、子どもの困り感への理解が深まり、子どもに合った支援ができるようになります。

絶対にできるようになるからね😊
今日は下の本で学んだで🥰

👆発達障害の特性が、マンガでめっちゃわかりやすく書かれてるで。この本を読むと「発達障害ってどんな特性があるんかな?」っていう疑問を全部解決してくれるで😊

👆上のマンガの元々の本。マンガで書かれてる内容をもっと詳しく知りたい人にオススメの本。具体例がたくさん載ってるから、読みやすいで😊

👆最新のWISC-5について書かれてる本。知能検査の本って難しくなりがちやけど、この本は違う。伝えようっていう思いで溢れてて、わかりやすかったで。
▼わかりやすいスライド解説もあるで😊
▼今日の勉強ノート(内容を1枚にまとめたで😊)

そもそも「イメージできない」って、どういう特性?

「イメージするのが苦手」って、具体的にはどういうこと?

目の前にないものを、脳内で再現するのがしんどいんよ☹️例えば、「この前話したアレをソッチに置いて」と言われても、頭の中で”アレ”や”ソッチ”がわからない感じ。
イメージできないことで出てくる問題
①算数・数学や物理の成績が下がりやすい
②コミュニケーションでズレや誤解が起きやすい
③細かい事実にとらわれて、全体が見えにくい
①算数・数学や物理の成績が下がりやすい

特に文章問題とか図形が極端にできないんよね。なんで図形なん?

図形って、頭の中で形を回したり、立体を想像したりするやろ? あれがまさに”イメージする力”そのものなんよ。だから図形・空間の問題で、つまずきやすいんよ。
まず出やすいのが学習面。とくに図形や、図を読み取って答えを出すような問題が苦手になりがち。
②コミュニケーションでズレや誤解が起きやすい

意外かもしれんけど、“イメージできない”特性は会話にも影響するで。相手の頭の中や、その場の空気を「想像する」のも、イメージの力やからね😊
コミュニケーションのズレや誤解が起きやすい場面
・自分が欲しいものは相手も欲しいはず、と思ってしまう
(例:「このパン食べる?」と食べかけを渡してしまう)
・あいさつを返してもらえなかっただけで「嫌われたかも」と思い込む
(実は相手が気づいてないだけかも)
・暗黙のサインがわからない
(みんなが静かな場所でも声が大きいまま)
・「ソレをアッチに」みたいな指示語が多い話や、込み入った内容が理解しにくい

あー、これめっちゃ思い当たる…!本人は悪気ゼロやのに、誤解されてしまうやつやね😭

そうなんよ。本人はいたって真剣で、わざとじゃないのがポイント。だからこそ、まわりが「特性かもしれん」と気づけるだけで、関わり方がガラッと変わるんよね🍀
💡 誤解を減らす関わり方のヒント
◎指示語(ソレ・アッチ)を具体名に
◎一度に伝える情報を1つに
◎困りごとは「わざとじゃない」と捉え直す

「ソレ・アッチ」みたいなあいまいな言葉じゃなくて、具体的に「赤い箱を、棚の右側に置いてな」って言うだけでも、ぜんぜん伝わりやすくなるで😊
③細かい事実にとらわれて、全体が見えにくい

3つ目は、物事の全体像や、背景にある構造をつかむのが苦手になりやすいこと。一つひとつの事実は見えても、それらをまとめて客観的に見るのが難しいんやで😭
たとえば、こんな様子として表れる
・目の前の不満にとらわれ続ける
➜「私ばっかりいつもつらい!他の人は楽してる!」
・背景にある本当の問題に気づきにくい
➜同じ嘆きを繰り返してしまう

これって、わがままとか性格の問題に見られがちなやつやな?

まさにそこが落とし穴なんよ。性格じゃなくて「全体を見るのが特性的に苦手」なだけ、ってことが結構ある。そう捉え直すだけで、支援の入り口が見えてくるで。
💡 全体が見えにくい子へのヒント
例えば、「気持ち」と「事実」を分けて、紙に書いて一緒に整理してみる。本人の中でモヤモヤしている問題を”見える化”するだけで、背景にある本当の困りごとに気づきやすくなる。

少しまとめると、「①算数」「②コミュニケーション」「③全体把握」➜一見バラバラな困りごとが、”イメージする力の弱さ”という同じ根っこからきてることがあるんよね🍀
同じ「イメージ苦手」でも、共感の高さでタイプが変わる

ここがこの記事のいちばん面白いところ。同じ「イメージするのが苦手」でも、「共感性が高いか低いか」によって、困りごとの出方が変わってくるんよ😊

共感性?それも関係あるん?

うん。「イメージする力(高い⇔低い)」×「共感性(高い⇔低い)」の2つの軸で考えると、大きく2つのタイプに分けて理解できるで😊

①ASDタイプ(イメージする力も共感性も低め)

ASD(自閉スペクトラム症)タイプ?

ASDタイプは、イメージする力も共感性も両方とも低めのタイプ。相手の立場に立って考えたり、場の空気を読んだりするのが苦手になりやすいで。
ASDタイプの特徴
・コミュニケーションでズレや誤解が生じやすい
・相手の立場や、暗黙の意図を読み取るのが苦手
・状況判断や空気を読むのも苦手

このタイプは、さっきの困りごとでいうと①(学習)と、特に②(コミュニケーション)でしんどさが出やすいんよ😭

なるほど、会話のズレが目立ちやすいタイプなんやね。
②Eタイプ/言語・聴覚タイプ(イメージは苦手、でも共感性は高い)

E(共感)タイプとか言語・聴覚タイプっていわれるタイプもあるんやね。

このタイプはイメージする力は低めやけど、共感性は高いタイプ。
Eタイプ/言語・聴覚タイプの特徴
・場の空気を読む/相手の気持ちを察したりはできる
・物事を感情で捉えすぎて客観視が苦手になりがち

このタイプは、①(学習)と、とくに③(全体が見えにくい)でつまずきやすい。気持ちはちゃんと汲めるのに、状況を一歩引いて、全体を見るのが苦手なんやね。
支援のヒント

同じ「イメージ苦手」でも、困り感の出方はかなり違ってくるんやね。

そうやねん😊 だから、「この子はどっち寄りかな?」って見るだけでも、支援の仕方がぐっと具体的になるで🍀
💡 タイプ別の支援のヒント
◎ASDタイプ
伝え方を具体的に・見える化
◎Eタイプ
気持ちを受けとめつつ、状況を一緒に整理
※同じ「イメージ苦手」でも、アプローチを変えるのがコツです
「イメージする力」はWISC-5でわかる(5つの指標)

その「イメージする力」って、検査でわかったりするん?

わかるで。WISC-5(ウィスク・ファイブ)っていう知能検査が有名やね🍀 WISC-5では、全体的な知能レベルを表すFSIQと、5つの力がわかるんよ。
WISC-5でわかる5つの力
①言語理解:言葉の力(理解したり、やりとりする力)
②視空間:見る力(どこに何があるかをイメージ・理解する力)
③流動性推理:その場の状況を判断して対応する力
④ワーキングメモリ:見た・聞いたことを少しの間おぼえておく短期記憶
⑤処理速度:見たものをすばやく正確に処理する力(書き写しなどの単純作業)
※ちなみに、1つ前のWISC-4では4つの指標だったのが、WISC-5になって5つに分かれて、より細かく特性が見えるようになりました。

詳しく知りたい人は、WISC-5についてまとめた記事👇️もあるので、ぜひ見てや😊

イメージする力に関係するのは、特に「②視空間」と「③流動性推理」の力。ちなみに、WISC-4では、この2つを合わせて「知覚推理(知覚統合)」って呼んでたで。
②視空間:見る力

視空間は、「どこに何があるか」をイメージしたり理解したりする力のことやねん。
視空間の力が高い場合・低い場合
◎高い➜工作やスポーツを見本どおりにできる。一部分を見て全体を理解できる(黒板や教科書も理解しやすい)。
◎低い➜見本どおりにできない。片付けが苦手、忘れ物が多い。全体が見えにくい

片付けが苦手なのも、見る力と関係あるんやね? 意外や😲

関係あるで😊「どこに何を戻すか」をイメージできてないと、片付けって途端に難しくなるからね。だから、置き場所を写真や絵で見える化すると片付けできたりする😊

支援で他に気をつけることはある?

他の力とのバランスを考えることやね。例えば、「①言語理解(言葉の力)」が得意なら、口で言うより文字に書いて伝えるのが有効やったりするで。
💡 視空間が苦手な子へのヒント
◎持ち物、道具は「置き場所」を写真や絵でラベリング
◎黒板は写すより配布プリントで補う
◎得意な力(言語など)に置きかえて伝える
③流動性推理:その場で考えて動く力

流動性推理は、初めての場面や、はっきりした指示がない状況で、自分で考えて対応する力のことやねん。
流動性推理の力が高い場合・低い場合
◎高い➜初めての場所でも対応できる。大まかな指示でも、内容を予測して動ける
◎低い➜その場で何をしたらいいか分からない(落ち着きがない、別のことをしてしまう)

流動性推理が低めの子には、見通しをもたせるのが大事🍀 「次に何をするか」を、あらかじめ図や写真で示しておくと安心して動けるで。

「落ち着きがない」って見える子も、実は「次が分からなくて不安なだけ」かもしれないってことか😊

そうそう、その視点めっちゃ大事😊
💡 流動性推理が苦手な子へのヒント
◎一日の流れや手順を、図・写真・カードで先に示す
◎「次は◯◯やで」と見通しを言葉でも添える
◎変更があるときは早めに予告
➜次がわかるだけで、落ち着いて動けるようになる

WISC-5を受けたら、出てくるIQに一喜一憂するんじゃなくて、得意と苦手をしっかり押さえることが大事やで。
💡 WISCの活かし方
数字の高い・低いで一喜一憂するより、「得意な力で、苦手な力を補う」発想が大切。例えば、「言語が得意なら文字で」「視空間が苦手なら見える化で」と支援を組み立てます。
「イメージする力」は鍛えられる

ここまで聞いて、ちょっと不安になってきた…😭 イメージする力って、もう変えられへんの?

イメージする力は鍛えることができるで。しかも、今からでも遅くない。
遊び・勉強・ノートで伸ばす

じゃあ具体的にどうやって鍛えるか? 理想は「遊びの中で、楽しみながら鍛えること」やね🍀
遊びの中で鍛える
・幼いうちからブロックのおもちゃやパズルで遊ぶ
・将棋・オセロ・ボードゲーム・パズルゲーム
学校で鍛える
・学校では算数・数学の勉強で鍛えられる(得意な子は練習でどんどん伸びる)
・ノートをとるのも良いトレーニング(聞いた話や文章を、図にして整理する練習)

鍛える機会はいろいろ作れそうやね😊

そうやろ? 大事なのは「何か行動してみる」こと。完璧を目指さんでええから、楽しめる範囲で少しずつ積み重ねるのがコツやで🍀
“進路選び”も立派な支援

進路選びってことは、「自分に合う進路・仕事を選ぶ」っていうこと?

そうやで。「イメージする力を鍛える」って言っても限界はある。だから、苦手と正面から戦うんじゃなくて、得意が活きる場所を選ぶのも大事やっていうこと😊

具体的にはどんなこと?

イメージする力が弱いと、臨機応変な対応が苦手なことも多いねん。そんな場合は、コツコツ積み上げる・反復と蓄積を活かせる仕事を選ぶとかも考えられる🌟
苦手に注目するよりも、得意を活かせる環境を選ぶ・つくるという視点も大事🍀
今回のまとめ
📝 今回のまとめ
◎イメージできない特性は、①学習、②コミュニケーション、③全体把握、の困りごととして表れやすい
◎同じ「イメージ苦手」でも、共感性の高さで「ASDタイプ」「Eタイプ」にわかれる
➜困りごとの出方が変わる
◎WISC-5では5つの力がわかる
➜「視空間」と「流動性推理」がイメージ力に関係する

できてなくて叱るんじゃなくて、「この子は、どの力が苦手なんやろ?」っていう視点に変えるだけで、支援の幅を広げていくことができるで😊

支援の幅を広げていけば、その子に合う支援もできていけるっていうことやね🥰

最初からピタッと合う支援は難しいから、いろいろ試行錯誤をしていくのが大事やで😊 大丈夫やから、一緒に頑張っていきましょ😊
▼わかりやすいスライド解説もあるで😊
▼今日の勉強ノート(内容を1枚にまとめたで😊)








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