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このブログでは、障害のある子どもの支援者向けに『特別支援教育』に関する情報をわかりやすく解説します。10年以上の教員経験を踏まえて、実践に役立つことを心がけています。

現場で子どもを見てて「なんでこの子、空気が読めへんのやろ?」って思うことが多いんよ。これって発達障害なん?

「空気が読めない」に関して、結論から言うと…
◎発達障害では「社会的コミュニケーション障害」とよばれる
◎発達障害じゃなくても、「空気が読めない」人達がいる

「空気が読めない子ども」は、発達障害の子も、そうじゃない子もおるってこと?😑

そうやねん。だから今日は、そこらへんを整理するために、社会的コミュニケーション障害の3パターンと、発達障害以外で出てくるケースをまとめて解説していくで🍀
この記事でわかること
・社会的コミュニケーション障害の3パターンと子どもの姿
・「空気が読めない=ASD」ではない理由(診断基準)
・問題になる2パターン(本人が困る/周りが困る)
・発達障害以外でも出てくる社会的コミュニケーション障害
・知っておくべき「カサンドラ症候群」
この記事で学ぶと、子ども理解と支援の引き出しを増やすことができるで👍️

一緒に勉強したら、絶対できるようになるからね😊
今日は下の2冊の本で勉強してきたで♪

👆「発達障害っぽいけど診断がつかない…」、【グレーゾーン】についてマンガでめっちゃわかりやすく描かれてるで📖「発達障害かな?」って気になる人にオススメ😊

👆上のマンガの元々の本。マンガで書かれてる内容をもっと詳しく知りたい人にオススメ🌟 具体例がたくさん載ってるから、読みやすいで😊
▼動画の解説もあるで😊
▼今日の内容をまとめたで【勉強ノート】😊


今回の記事は「発達障害の8つの特性」シリーズの第2弾やね😊

そうやで👍️ だから、発達障害の8つの特性の全体像をまずは知りたい人は、先に次の記事を読んでや😊
「空気が読めない」ってどういうこと?

「空気が読めない」って、なんとなく使う言葉やけど、特別支援の視点で見るとちゃんと意味があるんよ。
空気が読めないとは…
言葉のニュアンスや表情・態度を察して、その場にふさわしい会話をし、気持ちや意図や情報を共有することがスムーズにできない状態

この「空気が読めない」は、発達障害では、社会的コミュニケーション障害っていう特性として整理されてるんよ。
「空気が読めない」の言い換え・やさしい言い方

「空気が読めない」って、ちょっとキツい言い方に聞こえることもあるよね。ほかの言い方ってあるん?

あるで😊 確かに、支援の場面では「空気が読めない」よりも、やわらかい言い換えをすることも多いかも👍️ たとえばこんな感じやね👇
「空気が読めない」の言い換え例
・まわりの様子がわからない
・相手の表情を読み取るのが苦手
・場に合わせた発言ができない
などなど

具体的な言葉で言い換えると、本人も支援者も「どこをサポートすればええか」が見えやすくなるね🍀
なぜ支援者が「空気が読めない」を学ぶの?

なぜ「空気が読めない」を学ぶのか? 理由は大きく2つあるで。
「空気が読めない」特性を学ぶ理由
・特性のある子どもに気付き、適切な支援ができるから
・発達障害「以外」の視点からも支援を考えられるから

発達障害「以外」ってことは、発達障害じゃなくても、空気が読めない人がおるってこと?

そうやねん。後で話すけど、「空気が読めない子ども=発達障害」とは限らないんよ。だから、いろんな視点を持てると子ども支援にも幅が出るで👍️
「空気が読めない」=相手の気持ちや場の状況を察して情報を共有することがスムーズにできない状態。これは「社会的コミュニケーション障害」という特性として整理される
ASD(自閉スペクトラム症)の社会的コミュニケーション障害とは

ASD(自閉スペクトラム症)ってなに?

ASDは発達障害のひとつやで。ASDには、「空気が読めない(=社会的コミュニケーション障害)」っていう特性があるねん。
ASD(自閉スペクトラム症)の診断

「空気が読めない=社会的コミュニケーション障害」があったらASDなん?

【社会的コミュニケーション障害】に加えて、【こだわり】があったらASDって言われるで😊
自閉スペクトラム症(ASD)の診断
【社会的コミュニケーション障害】+【2つ以上のこだわり症状】

さらに、これらの特性に加えて、発達検査のバラツキや生活の支障(困り感)を総合的に見てお医者さんが判断するで😊

なるほど。「空気が読めない」と「こだわり」。この2つがあってASD(自閉スペクトラム症)の診断が出るってことやね🍀
社会的コミュニケーション障害だけではASDと診断されない。「2つ以上のこだわり症状」+発達検査・困り感を総合的に見て判断される。大切なのは診断名より「特性を理解して支援につなげる」こと
診断名にこだわりすぎない

ただし、ASDっていう診断よりも、本人がどんな特性や困り感を持ってるのか、の方が大事やねん。
❌診断名だけを見て「この子はASD」とラベルを貼る
⭕️特性を見て「この子にどんな支援が合うか」を考える

そもそも「空気が読めない=発達障害なん?」ってところ、もっと基礎から知りたいねんけど。

その話は次の記事でもっとやさしくまとめてるで👇 「発達障害なん?」の見分け方は、まずこっちを読むとわかりやすいはず😊
社会的コミュニケーション障害の3つのパターン

じゃあ、発達障害(特にASD)の子どもたちの「空気が読めない」ってどういうことなん?

「空気が読めない=社会的コミュニケーション障害」には、大きく分けて3つのパターンがあるんよ。
社会的コミュニケーションの3パターン
①相互の対人的-情緒的関係の欠落
②非言語的コミュニケーションの障害
③社会的スキルの障害

3つもあるん?なんか難しそう…

大丈夫やで👍️ 1個ずつ見ていきましょ🍀
パターン①|相互の対人的-情緒的関係の欠落

相互の対人的-情緒的関係の欠落ってなに?(;一_一)

コミュニケーションってお互いの気持ちとかが大事やろ? でも、ASDの人は、相手のことを考えれずにコミュニケーションをしちゃうねん。
1人よがりのコミュニケーション
・会話が一方的になりがち
・自分の言いたいことだけを話し続ける
・相手に話すタイミングがわからない
・会話しながら相手の気持ちや関心を共有できない

なるほど。子どもの場合はどうなん?
子どもの「相互の対人的-情緒的関係の欠落」のサインは、「一緒に遊ぶ友達がいない」

個人差はあるけど、4歳くらいから一緒に遊ぶ友達ができはじめてくるから、中学生になっても一緒に遊ぶ友達がいないなら、この特性があるかも。
パターン①は「会話が一方通行」になりやすい。話すタイミングがつかめず、相手の気持ちを共有しにくい。子どもなら「一緒に遊ぶ友達がいない」がサインになることもある
パターン②|非言語的コミュニケーションの障害

「非言語的」やから、言葉以外のコミュニケーションが苦手なパターンやね。
言葉【以外】のコミュニケーションが苦手
・相手が嫌な顔をしていても話し続ける
・表情が固い・乏しい
・アイコンタクトがとれない
・声の抑揚が不自然
・身振りや目配せがわからない

表情とか目線とか、言葉じゃない部分が苦手なんやね。

そうやねん。人って言葉以外でもめっちゃ情報やりとりしてるから、そこが伝わりにくい・読み取りにくいんよ。

なるほど。子どもの場合はどうなん?
子どもの「非言語的コミュニケーションの障害」のサインは、「目を合わせられない」

「他人とアイコンタクトができるかどうか」は、診断のためにも重要な指標なんよ😊
パターン②は「言葉以外」が苦手。表情・声の抑揚・アイコンタクト・身振りなど。子どもなら「話すとき目を合わせない」がサインになる
パターン③|社会的スキルの障害

社会的スキルの障害?

簡単に言うと、相手や場面に合わせてコミュニケーションするのが苦手っていうことやで。
相手や場面に合わせたコミュニケーションが苦手
・その場にふさわしい行動・言動ができない
・相手の立場や気持ちに配慮した話し方ができない

場面に合わせるのが難しいんやね。子どもやとどうなる?
子どもの「社会的スキルの障害」のサイン
・一方的にしゃべる
・場違いな発言や行動をしてしまう
・冗談や皮肉を真面目に受けとってしまう

冗談を真に受ける子どもは、たしかにおるわ…!

そうやろ。本人は真剣やからこそ、周りとのズレが生まれてしんどくなることもあるんよ。
パターン③は「場面・相手に合わせる力」が弱い。一方的な発言、場違いな言動、冗談や皮肉を真面目に受けとる、などが見られる。
社会的コミュニケーション障害が「問題になる」2つのケース

特性があっても、それが必ずしも大きな問題になるわけやないんよ。問題になるのは、大きく2ケースに分かれるで。
社会的コミュニケーション障害が問題になるケース
①本人が困る
②周りの人が困る
①本人が困るケース

まずは本人が困るケースやね。
本人が困るケース
・先生や上司に話すタイミングがわからない
・電話の受け答えが不自然
・敬語が格式張る、または逆に馴れ馴れしい

ただし、「本人が困る」ケースは、実はトレーニングで改善できることが多いんよ😊

お、それは希望が持てるね😊
②周りの人が困るケース

そしてもう一つが「周りの人が困るケース」。実はこっちの方が困ってる人は多いんよ。

どういうこと?

そもそも、社会的コミュニケーション障害って、実は、本人はあんまり困ってないことも多いんよね。
友達がいなくても日常生活は問題がなく、人間関係の悩みや苦しみは、むしろ少ない

でも、家族・プライベートでは気がゆるんで、相手への共感・配慮を忘れる。その結果、相手を怒らせたり、ケンカが絶えない…っていうことが起こるんよ。

外ではうまくやってるのに、家ではトラブル…ってことか。

そうやねん。だから、親しき仲にも礼儀あり、がほんまに大切🥰
問題になるのは「本人が困るケース(トレーニングで改善できる)」と「周りが困るケース(実はこっちが多い)」の2つ。後者は本人が困りにくいぶん、改善しにくい

あと、周りを困らせているという事実が、めぐりめぐって本人の悩みにつながることもあるんよね😭
発達障害以外でも、社会的コミュニケーション障害のような特性が出る

最初に「発達障害じゃないかも?」の視点が大事って言うてたけど、ASD以外でも空気が読めないことがあるん?

そうやねん。ここでは大きく3つのタイプに分けて見ていくで😊
発達障害【以外】で出てくる【社会的コミュニケーション障害】
・生まれつき
・生まれつき+環境
・養育環境
生まれつきのタイプ

生まれつきの脳の特性が影響してるのは、この2つやで。
生まれつきのタイプ
・ASD(自閉スペクトラム症)
・シゾイドパーソナリティ障害(根っからの孤独好き)

ASDは、発達障害やから生まれつきの脳の構造の話やもんね。
シゾイドパーソナリティ障害ってなに?

シゾイドパーソナリティ障害は、生まれながらの「根っからの孤独好き」って言われてるで🌟
生まれつき+環境のタイプ

このタイプで代表的なのは、反社会性パーソナリティ障害(いわゆるサイコパス)やで😊
反社会性パーソナリティ障害(サイコパス)
自分の利益や快楽のために違法行為や人を傷つけても、良心の呵責(後ろめたさや心苦しさ)を感じない

相手がイヤな顔をしてても、気にせずどんどんしゃべり続けるんよね😭

「サイコパス」っていう言葉は、一般的にも使われてきてるけど、「生まれつき+環境」で身についていくんやね。
養育環境が関わるタイプ

養育環境が関わってるのは、虐待・ネグレクト・冷たい家庭・過干渉・いじめられた経験などが背景にあるケースやね。
養育環境が関わるタイプ
・回避型愛着スタイル
➜親しい関係が重荷、他人を避ける(人と関わりたくない)
・回避性パーソナリティ障害
➜親しくなりたいけど行動を起こせない(怖くて人と関われない)

同じ「人と関わらない」でも、理由が全然違うんやな…!

そこが大事なポイント。「関わりたくない」のか「関わりたいけど怖い」のかで、支援のしかたも変わってくるからね。
社会的コミュニケーション障害のような特性は、ASD以外にも出る。①生まれつき(ASD・シゾイド)②生まれつき+環境(反社会性)③養育環境(回避型愛着・回避性パーソナリティ)。背景を知ると支援の方向が見えてくる。
知っておくべき!カサンドラ症候群

最後に、支援者として知っておきたい「カサンドラ症候群」の話をするで。
カサンドラ症候群とは
ASD等の特性を持つパートナーや家族と情緒的な関係を築けず、周りの人に心身の不調(疲労感・無気力・めまい・片頭痛・うつ等)が出る状態

これは、ASDなどの特性を持つパートナーや家族と、うまくコミュニケーションがとれないことで起こるんよ。「周りの人が困るケース」の代表やね。

特性を持つ本人じゃなくて、「周りの人」に心身の不調が出るってこと?
周りの人に出てくる心身の不調
・疲労感
・無気力
・めまい
・片頭痛
・うつ など

だから、特性を持つ本人だけじゃなくて、周りの人のサポートも大切なんよね。
よくある質問(FAQ)

まだまだ質問があるから、もっと聞きたい😊
Q1.「空気が読めない」は何歳からわかるの?

何歳くらいから「空気が読めない」ってわかるもんなん?

気になるところよね😊 年齢によって「見えやすいサイン」がちょっとずつ変わるんよ。あくまで目安やけど、ヒントにしてみてや👇
| 年齢の目安 | 見られやすい姿 |
|---|---|
| 3歳ごろ | 「反応の悪さ」など。ただし、発達の個人差が大きいので、気になれば、まずは相談 |
| 年長さん | 一緒に遊ぶ友達ができにくい/ごっこ遊びで役になりきれない/目が合いにくい ただし、まだまだ発達の個人差が大きいので、気になれば、まわりの先生などに相談 |
| 小学校 低学年 | 会話が一方通行になる/冗談を真に受ける |
| 高学年〜 | 友達がいない/場に合わない発言で浮く/からかい・いじめにつながることも |

ただし、年齢だけで決めつけないのが大事やで。とくに小さいうちは、発達の個人差の幅ってめちゃめちゃ広いからね🍀

じゃあ、実際に子どもの社会的コミュニケーション障害が気になる人はどうすればいい?

まずは、気になる行動を記録すること。その記録を見せて「専門機関に相談」…ぐらいを準備しておけばいいかな😊
◎ここがポイント
・年齢が上がるほど「集団のなかでのズレ」として見えやすくなる
・高学年ではいじめのリスクにもつながるので、周りの大人の気づきが大切
・年齢はあくまで目安。気になったら早めに相談を🍀

専門機関への相談は、焦ってする必要はない。でも、本人や親が強い困り感をもってたり、問題が発生して苦しい場合はすぐに相談に行ったらええで👍️
Q2.空気が読めない子はいじめられやすい?

空気が読めないと「いじめ」とかが心配やねんけど…。

確かに、コミュニケーションの苦手さが、からかい・いじめにつながることもあるんよね。

じゃあ、どうすればいい?
からかい・いじめにつなげないサポート
◎周りへのサポート
➜安心できる居場所づくり
➜本人の誤解されやすいコミュニケーションを翻訳してまわりに伝える
◎本人のサポート
➜困ったときに大人を頼れるような関係づくり
➜トレーニングで場に合わせた言動の練習

本人が困ってる場合は、ソーシャルスキルトレーニングなどで、場に合わせた行動を身につけていくのも有効やで🍀
Q3.「空気が読めない」は治る・改善するの?

これって、治るもんなん?
社会的コミュニケーション障害って治るの?
◎発達障害は生まれつきの障害
➜「治す」というよりも「特性にあった環境」をつくっていく支援
◎養育環境が関わるタイプ
➜パッと「治る」というよりも、時間をかけて「少しずつ克服していく」

社会的コミュニケーション障害はどんなタイプであっても、「治る」っていう感じではないんよね🌟
Q4.大人になっても空気が読めないのはなぜ?

大人でも空気が読めへん人おるやん? あれはなんで?

発達障害で言われる「社会的コミュニケーションの特性」は、【生まれつきの脳の機能】の話やから、大人になっても基本的には変わらない🍀

なるほど。じゃあ、自分の特性に合った適切な環境や自分なりの工夫をできるかどうかで、大人になってからの困り感の出方が変わってくるってことか。

そう。ただ、パートナー・家族がしんどくなる「カサンドラ症候群」も最近注目されてるし、大人になって困ってる人も多いと思うわ。
Q5.境界知能でも空気が読めないことはある?

「境界知能」でも空気が読めへんことってあるん?

発達障害(ASD)だけじゃなくて、知的障害や境界知能の子どもでも、社会的コミュニケーション障害の傾向が出ることがあるで😊

だからこそ「診断名で支援を決める」じゃなくて、特性を見て「この子にどんな支援が合うか」を考えるのが大事なんやね🥰
❌診断名だけを見て「この子はASD」とラベルを貼る
⭕️特性を見て「この子にどんな支援が合うか」を考える
今回のまとめ

今日もたくさん勉強して、学べたわ😊
今回のまとめ
①社会的コミュニケーション障害の3つのパターン
・相互の対人的-情緒的関係の欠落
・非言語的コミュニケーションの障害
・社会的スキルの障害
②社会的コミュニケーション障害だけではASDと診断されない
2つ以上のこだわり症状+発達検査・困り感を総合的に見る
③問題になる2ケース
・本人が困る:トレーニングで改善できることも多い
・周りが困る:カサンドラ症候群も
④発達障害以外のケースもある
・生まれつき
・生まれつき+環境
・養育環境
⑤大事な視点
診断名より「特性を理解して有効な支援につなげる」こと

「この子、空気が読めないかな」って思ったとき、まずは社会的コミュニケーション障害の3パターンを思い出してや🍀

特性をよく見て、その子が「何に困ってるんか」「有効な支援は何なのか」を試行錯誤するのが大事なんやね。
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