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このブログでは『特別支援教育』に関する情報をわかりやすく解説します。10年以上の教員経験を踏まえて、実践に役立つことを心がけています。

最近、「愛着障害」って聞くようになってきたんやけど、子どもの愛着障害って学んだほうがいいの?

愛着障害の子どもの問題行動は激しいものが多いんよ。
しかも、どんな家庭でも愛着障害は起こるからね。
愛着障害の昔と今
昔:戦争孤児(親と死別・離別)、虐待児が研究対象
今:親と子の相性のミスマッチが原因でどんな家庭でも起こる

愛着障害は、関わり方・支援の方法を学んで実践すると改善できるで。だから一緒に学んで行動しよ。
こんな方に読んでほしい
●子どもの問題行動に悩んでいる
●発達障害の対応だとうまくいかない
●支援のレベルアップをしたい
今回の記事で、子どもの問題行動にうまく対処して、良い信頼関係を築くことができます。

絶対にできるようになるからね!
今日は下の2冊から学んできたよ♪

👆子どもの愛着障害の本。詳細に書いてるからこそ難しいけど、著者の熱量を感じれる良書やで。子どもへの支援方法を具体的に知りたい人にオススメやで。

👆学校の先生向けに書かれた本。いっぱい子どもがおる中で愛着障害の子どもと関わらなあかん!どうしよう?っていう人にオススメやで。
▼動画もぜひ見てください!
▼勉強ノート(内容を1枚にまとめたで)

愛着障害の子どもの3つの特徴と6つの行動

目の前の子どもが愛着障害かどうか? ってわかるん?

愛着障害の子どもにあらわれやすい3つの特徴と6つの行動があるよ。

その特徴と行動があったら愛着障害って考えられるんやね。

そうやで。一緒に学んでいこな。
愛着障害の子どもの3つの特徴

愛着障害の子どもには共通する特徴があるんよね。
愛着障害の子どもの3つの特徴
①愛情欲求行動
注目されたいアピール行動・愛情試し行動
②自己防衛
③自己評価の低さ(自己否定・自己高揚)
①愛情欲求行動


愛情欲求ってことは、まわりの愛情を確認したくてする行動ってこと?

うん。具体的には、「注目されたいアピール行動」と「愛情試し行動」としてあらわれるで。
愛情欲求行動には2つある
❶注目されたいアピール行動
❷愛情試し行動
❶注目されたいアピール行動

注目されたいアピール行動は、まわりから注目してほしくてする行動やで。
アピール行動の例
●痛くないケガでも大げさに反応し、手当てをしてほしがる
●いたずらをする
●自作自演
自分でモノを隠して、自分で見つける
自分で事件を起こし、被害者ぶる
●わざとおもらしをする
●静かな場所で、ものをたたく、大声を出す

いろんなアピールをして、まわりの注目を浴びようとしてるんやねぇ。
❷愛情試し行動

まわりの愛情を試すような行動?
愛情試し行動とは
わざと相手の反応(怒らせたり、困らせたり)を引き出すようなふるまいをして、これをしても「許されるか」「叱られるか」「叱られると怖いか」を試すような行動

愛情試し行動をした後は、相手によって態度や行動を変えるようになるんよ。
相手によって態度や行動を変える
家では良い子なのに外で暴れる。逆に、外では良い子なのに家で暴れるといった行動が出る。
2度目の愛情試し行動

愛情試し行動は、子どもとの関わりはじめに多く見られる。
でも、子どもと関係ができた後にも見られることがあるんよ。

それが、2度目の愛情試し行動?

うん。ただ、2度目の愛情試し行動は子どもと良好な関係ができてきた証拠やから、落ち込まず・あきらめずに支援を続けることが大切やで。

関わりはじめたときに1回目の愛情試し行動。そして、関係ができた後に2回目の愛情試し行動が出てくるってことやね。
愛情欲求行動はエスカレートする

愛情欲求行動の対応が難しいのは、子どもの愛情欲求行動がエスカレートしていくからやねん。

どんどん激しくなっていくってこと?
愛情欲求行動はエスカレートしていく
子どもの要求を受け入れても終わらない。むしろ、要求がエスカレートして問題行動がより悪化していく。

最後は「靴をなめろ」みたいに、無茶な要求にまで広がっていくんやで。
②自己防衛


愛着障害の子どもの特徴の2つ目は自己防衛?
自分で自分を守るってこと?

自分を守るためにうそをついたり、攻撃的になったり、自分を正当化するんよ。
自己防衛の例
●問題行動を絶対に認めない
証拠を指摘されても「知らない」「他人のせいにする」
●自分は被害者だと主張する
けんかでも、相手が悪いと言い張る

これまで守られた経験がないから、自分で自分を守るしかないんやなぁ。
③自己評価の低さ


愛着障害の子どもの特徴の3つ目は自己評価が低いことか。
自分に自信がない子どもたちよね。

自己評価の低い子どもは、感情や気分のムラがあるから、日によって活動や取り組みへの姿勢・やる気が大きく変わるで。
自己評価の低い子どもの行動
❶自己否定
❷自己高揚
❶自己否定

自己否定は、「自分は何をやっても無理」「自分なんて生まれてこなければよかった」と自分の能力や存在を否定するってことやね。

自分の存在を否定してたらしんどいよね。

「どうせできない」と、はじめからやらないことも多いで。まわりから見たらできてるのに、本人が「失敗だ」と思っていることもあるんよ。
❷自己高揚

自己高揚って、自分を高める?

自己高揚は、自己評価が低いことを自分で認められず、無理やり、瞬間的にも自分を高めようとする行動のことやねん。

無理やり自分を高めるって、例えばどういうこと?
自己高揚の例
●自分ができなくても他人を注意する
自分はだらしなく座っているのに、友達に「ちゃんと座れ!」と注意する
●お金や物をあげる
あげることで一瞬でも自分の評価を高めようとしている
●いじめをする
他人の欠点や弱点を言いはやして、相手を下げることで自分を上げようとする
愛着障害の子どもの6つの行動

愛着障害の子どもの問題行動は実際にどんなものがあるの?
愛着障害の子どもの6つの行動
①モノとの関係
さわる必要のないものをさわる
②口の問題
さわっているものを口に入れる
③床への接触
床と接触したがる
④人への接触
距離感が近すぎる/遠すぎる
⑤姿勢、しぐさ
⑥危険な行動

この6つのうち、2~3個以上当てはまると愛着障害の可能性が高いで。
①モノとの関係


愛着障害の子どもの問題行動の1つ目は、モノとの関係(さわる必要のないものをさわる行動)やで。

例えばどんな行動をするの?
さわる必要のないものをさわる行動の例
●机の上の鉛筆や消しゴムをさわる
●顔や髪の毛、服やズボンをさわる
●ポケットに手を入れる
●壁や机を触りながら歩く
●ベッドまわりにぬいぐるみを置きたがる
②口の問題


愛着障害の子どもの問題行動の2つ目は、口の問題(さわっていたものを口に入れる行動)やで。

口の中に入れちゃうんやね。
さわっていたものを口に入れる行動の例
●なんでも口に入れる
鉛筆、消しゴム、机、ハンカチ、服など
●舌なめずりをする
●指を吸う
③床への接触


愛着障害の子どもの問題行動の3つ目は、床への接触やで。

床に接触したがる行動やね。
床と接触したがる行動の例
●いつでも裸足になりたがる
●座り込む、寝転ぶ、はいまわる、転がる
④人への接触


愛着障害の子どもの問題行動の4つ目は、人への接触やで。人との距離感が近すぎる、もしくは遠すぎるねん。

人とのちょうど良い距離感がわからないんやね。
❶人との距離感が近すぎる

そんなに仲良くなくても、急に距離を縮めてくる人はいるよね。
人との距離感が近すぎる子どもの例
●だれにでも警戒せずに関わりたがる
●身体接触が多い
何歳でもだっこ・おんぶ・ひざのり等をしたがる

距離感が近すぎるのは、愛着障害【不安型】の特徴やで。愛着障害のタイプについて詳しく知りたい人は、次の記事を見てみてや。
❷人との距離感が遠すぎる

過ごしてる時間は長いのにずっと敬語の人っておるよね。全然仲良くなれない人。
人との距離感が遠すぎる子どもの例
●誰に対しても警戒する
●人に近づかない
●前から人が来るのを嫌がる、怖がる

距離感が遠すぎるのは、愛着障害【回避型】の特徴やで。愛着障害のタイプについて詳しく知りたい人は、次の記事を見てみてや。
⑤姿勢、しぐさ


愛着障害の子どもの問題行動の5つ目は、姿勢やしぐさ? どういうこと?
姿勢やしぐさにあらわれる問題行動の例
●良い姿勢を維持できない
●服装が乱れている
だらしない、季節に合わない
●おしっこやうんちをもらす

わざと小便・大便をもらすこともあるんやで。
⑥危険な行動


愛着障害の子どもの問題行動の6つ目は、危険な行動をする?
危険な行動の例
●物を投げる、ふりまわす
●かみつく
自分の体や服、他の人をかむ
●高いところに登る
●他人への暴力や暴言

愛着障害の子どもの特徴と行動をもっと知りたい人は、次の本がオススメやで。
愛着障害の子どもへの支援方法

愛着障害の子どもに、具体的にどう関わったり支援したらいいん?

支援のポイントは3つあるで!
愛着障害の子どもへの支援のポイント
①してはいけない対応がある
②叱るコツ
③まずは1対1で愛着を結ぶ

この3つを詳しくまとめていこか。後半戦、がんばりましょ!
①してはいけない対応がある

愛着障害の子どもは、問題行動が多いから対応することも多いんよ。しかも、そのときにしたらいけない対応があるのが難しいんやで。
愛着障害の子どもにしてはいけない対応
❶本人に理由や気持ちを聞く
❷無視する・取り上げない
❸腫れ物に触るような対応をする
❹受容・傾聴・向き合う
❺ほめる・甘えさせる
❻叱る・追いつめる
❼まわりの大人が無連携に関わる
❶本人に理由や気持ちを聞く


愛着障害にしてはいけない対応の1つ目は本人に理由や気持ちを聞くこと?
理由や気持ちを聞いたらダメ
●どうしてこんなことしたの?
●どんな気持ちだったの?

なんで気持ちを聞いたらダメなん?

愛着障害は感情発達の障害やねん。だから、気持ちや理由を聞いても「わからない!」とよけいに混乱しちゃうねん。
「感情発達の障害」とは?
愛着障害の子どもは、感情や情緒(喜び、悲しみ、怒り、恐怖、不安など)を伝えることが苦手です。親の死別・離別、虐待、ミスマッチ、自閉スペクトラム症などで、身近な人と気持ちや感情を通わせることができなかったためです。
❷無視する・取り上げない


愛着障害にしてはいけない対応の2つ目は、無視する・取り上げない対応やで。

あんまり反応しない方が良いこともあると思うけど…

ADHDの子どもには無視が効果的なときがあるねん。でも、愛着障害では問題行動がより激しくなるで。

愛着障害の子どもは、まわりにかまってほしいもんなぁ。
愛着障害とADHDへの対応の違い
ADHD(注意欠陥多動性障害)に対しては、わざと無視をして不適切行動を減らすこともある(「計画的無視」という)。
❸腫れ物に触るような対応をする


愛着障害にしてはいけない対応の3つ目は、腫れ物に触るような対応やで。

「はれものにさわる」ってどういうこと?
腫れ物に触るような対応の例
●子どもがなにをしても叱らない
●子どもの命令、支配に従うだけ

子どもが暴れるときに、支援者(親、教師、指導員など)がこの対応をしてしまうことが多いねん。

暴れん坊には、ついつい腫れ物に触る対応になりがちやねんなぁ。

すべてを許してると、行動や要求がどんどんエスカレートしていっちゃうんよ。
❹受容・傾聴・向き合う

愛着障害にしてはいけない対応の4つ目は、受容・傾聴・向き合う対応やで。
受容・傾聴・向き合う対応の例
●子どもの要求を無条件に受け入れる
●ひたすら話を聞いてあげる
●子どもの真正面に立つ
※人との距離感が苦手な子どもが多いから

話をよく聞く傾聴とかはどんどんしたら良いんじゃないの?

それがダメやねん。子どもの話をひたすら聞いても、愛着障害は感情発達の障害やから、子どもは自分の気持ちや感情がわからず、余計に混乱するねん。
「感情発達の障害」とは?(おさらい)
愛着障害の子どもは、感情や情緒(喜び、悲しみ、怒り、恐怖、不安など)を伝えることが苦手です。親の死別・離別、虐待、ミスマッチ、自閉スペクトラム症などで、身近な人と気持ちや感情を通わせることができなかったためです。
❺ほめる・甘えさせる


愛着障害にしてはいけない対応の5つ目は、ほめる・甘えさせる対応。
ほめる・甘えさせる対応の例
●ひたすらほめるだけ
●甘えさせるだけ

なんでダメなん?

ほめるだけ・甘えさせるだけの対応では、愛情欲求行動(注目されたいアピール行動、愛情試し行動)がどんどんエスカレートしていくねん。
愛情欲求行動はエスカレートしていく
子どもの要求は、受け入れても収まらない。むしろ、エスカレートして問題行動がより悪化していく。

最初は受け入れても、無理な要求にエスカレートしていくねん。しかも断ると、「これまで言うことを聞いてくれたのになんで!?」って暴れるんよ。
❻叱る・追いつめる


愛着障害にしてはいけない対応の6つ目は、叱る・追いつめる対応。

叱り方にも注意が必要なんやね。

特に子どもを追い詰めるような叱り方は、子どもの感情が爆発してしまうんよね。
❼まわりの大人が無連携に関わる

愛着障害にしてはいけない対応の7つ目は、まわりの大人が連携せず、好き勝手に関わること?

大人によって対応がバラバラやと子どもが混乱するんよね。しかも、まわりに大人がいっぱいおると、誰と信頼関係を結べばいいのかわからなくなるねん。

子どもを中心に、まわりの大人たちが協力して支援することが大事なんやね。
対応がより難しい子ども

愛着障害ってだけでも対応が難しいのに、さらに対応が難しい子どもがおるん?

発達障害(ADHDや自閉スペクトラム症)がベースにある子どもの場合、支援や対応がより難しくなるんやで。

愛着障害と発達障害の両方もつこともあるん?
愛着障害と発達障害との違い
◇愛着障害:育ち・環境によって引き起こされる障害(後天的な障害)
◇発達障害:生まれつきの脳の障害(先天的な障害)

愛着障害は後天的な障害で、発達障害は先天的な障害。だから、両方の障害を併発することもあるんやで。
②子どもを叱るコツ

したらダメな対応が多すぎやん…。どうやって支援していけばいいん?

子どもを叱るにはコツがあるんよ。参考にしたいのは厳しくて優しい先生やで。

厳しくて優しい先生の叱り方のコツ?

うん。ポイントは、先手の支援で主導権をとることやで。
厳しさ【先手の支援で主導権をとる】

厳しくて優しい先生の厳しさって、逸脱する行為には毅然と対応するっていうことやねん。

ルールを破ったら許さないってことやね。

うん。そのときに大事なことが、先手を取ることやねん。

先手と後手があるん?
◎先手の支援とは
大人の要求➡子どもの要求・行動➡大人の対応
※子どもの要求・行動の前に大人の要求を入れる
✖後手の対応とは
子どもの要求・行動➡大人の対応
※子どもの要求・行動の後に大人が対応するだけ

だから「ルールを破ったら許さない」と言っても、そのルールをあらかじめ示しておくのが大事なんよ。これが先手の支援やね。

あらかじめルールを示した上で、ルール違反には厳しく叱るんやね。

先手の支援は、叱るときだけじゃなくてほめるときも有効やで。「大人が先」っていう主導権を意識すると、他の場面でもコミュニケーションが取りやすくなるよ。
逸らしの支援

でも、本人の様子から毅然とした態度をするのが難しいときもあるよね?

そんなときは、逸らしの支援を覚えておくと良いよ。

そらしのしえん?
逸らしの支援
不適切な行動を別のことに逸らす支援

問題行動そのものを指摘するんじゃなくて、別のことに気を逸らす感じ?

そうやね。「それはダメや!」じゃなくて、次にしてほしい行動を伝える感じ。
逸らしの支援の例
◇子どもが廊下を走っている
「走ったらダメ」ではなく、「歩くよ!」と声かけ
➡歩き出したらほめる
◇子どもが教室を飛び出した
「飛び出したらダメ」ではなく、「(教室で)○○しよう」と声かけ
➡〇〇ができたらほめる

ほめるときは「いいね」や「ありがとう」の一言でも良いから、伝えてあげてや。
逸らしの支援の良い点
◎声かけで「大人の要求」を伝えることができる
➡先手の支援につながり、大人が主導権をとれる
◎不適切行動を止めるだけでなく、逸らした後の行動をほめることができる

逸らしの支援も「子どもの行動」の前に「大人の要求」を入れることやねん。
だから、先手の支援で大人が主導権を取ることにつながるんやな。

なるほど。逸らしの支援は先手の支援につながるんやね。

先手の支援について詳しく知りたい人は下の本がオススメやで。
③愛着は1対1で結ぶ

厳しくて優しい先生は、全体では厳しいけど個別の言葉かけはあたたかいねん。

厳しいだけの先生じゃダメなんやね。

子どもと関わり始めたときに大切なことは、愛着は1対1で結ぶっていうことやで。

愛着障害の子どもと関係を結ぶのは難しそう…。なんか方法はあるん?
愛着を1対1で結ぶ方法
❶1対1で一緒の活動をする
❷入口と出口の支援
学校など:入口➡登校時 出口➡下校時
家庭 :入口➡起床時 出口➡就寝時

たくさんの大人が関わってしまうと、子どもが混乱するから気をつけてや。
❶1対1で一緒の活動をする


愛着障害の子どもと関係を結ぶには、一緒に活動をして、感情を共有することが大切やねん。
一緒の活動とは

大人と子どもが一緒に活動をすることで、信頼関係を結んでいくんやで。
「一緒の活動」のポイント
◎1日1回以上
◎できれば2人きり
◎一緒のことをする

例えばどんな活動をするん?

例えば、料理・草むしり・工作・お絵かきやで。「同じ方向を向く・さわる・つくる・できる」活動を意識したらいいで。

逆に、しない方がいい活動とかはあるの?

イマイチな活動は、勝敗がつく活動(オセロなど)や、役割が固定される活動(勉強など)やな。効果が半減やで。
感情を言葉で確認する

子どもに感情を学習させるときのポイントは、「どんな気持ち?」とか「どう思った?」って子どもに聞かないこと。

なんで聞いたらダメなん?

愛着障害は感情発達の障害やねん。だから、子どもに感情や気持ちを聞いても「どう?」って聞かれても「わからんわー!」ってよけいに混乱しちゃうんよ。
「感情発達の障害」とは?(おさらい)
愛着障害の子どもは、感情や情緒(喜び、悲しみ、怒り、恐怖、不安など)を伝えることが苦手です。

じゃあどうすればいいん?

一緒に活動してるときは、感情を教えるイメージで声をかけるのが大事やで。
感情を教えるイメージで声をかける
その子が感じている気持ちを教える意識で言葉をかける
例)「〇〇して楽しいね」「一緒にできてうれしいね」と言葉で伝える

子どもの気持ちを大人が想像して言葉で伝える…。めっちゃ難しそうやな。

そら、子どもの気持ちを100%理解するなんて不可能や。だから、間違えるの覚悟で「こんな気持ちやんなぁ」って伝えてみたらいいねん。

もし「違う」って言われたら、「違うんかぁ~、じゃあ楽しいって気持ちかな」とかって言い換えればいいんやな。
❷入口と出口の支援

他の子どもがおったら、1対1の時間はどうやってとればいい?
子どもって「えこひいき」をめっちゃ嫌がるし。

入口と出口の支援で1対1をつくるのがオススメやね。
入口と出口の支援とは
◎入口の支援
登校時のあいさつで1人1人に声を掛ける
◎出口の支援
放課後に呼び止めて1日を振り返る
※振り返りは、子どもへの質問ではなく、大人が言葉にすることを意識する

入口と出口の支援やと、まぁまぁ自然に1対1の関係をつくれるで。
愛着障害支援のゴール

愛着障害の子どもへの支援はいつまで続ければいいの?

1つのゴールは探索行動がでてくることやね。
探索行動とは
安全な場所や安心できる人から離れて、子ども自身でまわりのことを知ろうとする行動

愛着が安定してくると、次は子ども自身でいろんな場所へ行って新しい出会いを経験したり、知識や情報を手に入れるようになっていくんよね。

探索行動をするってことは、大人との信頼関係が結べてきたってことなんか。だから、愛着障害の子ども支援では探索行動をゴールにしたらいいんやね。

ここまでわかれば、実際に本を読むときも理解しやすいで。
もっと勉強したい人はぜひ次の本も読んでみてな。
さいごに【行動しよう】

たくさん学んできたけど、ちゃんとできるかなぁ?

最初から完璧を目指さないのが大事やで。最初はできるところからやってみたらええねん。それで試行錯誤を繰り返す。それだけや。

小さくても何か行動をするのが大切なんやね。できることの中で最善を尽くすわ。

その中で「あれ?うまく関係を築けてる…」と実感するときがくるんやで。

うん。行動してみるよ。そして、これからも一緒に学んでいこう♪

今の小さな積み重ねが、より良い未来を生み出していくんやで。
▼愛着障害をもっと知りたい人は下の記事を見てください▼










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