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このブログでは、障害のある子どもの支援者向けに『特別支援教育』に関する情報をわかりやすく解説します。10年以上の教員経験を踏まえて、実践に役立つことを心がけています。

軽度の知的障害の子どもの将来ってどうなるん?

今回は、【軽度】の知的障害の子どもの将来をイメージするために、将来の仕事・生活の場・障害基礎年金について話していくわ。
なぜ学ぶのか?
具体的に知ることで漠然とした不安がなくなり、適切な判断・支援ができるから

正しい知識・情報を知ってたら、子どもに適切な支援ができるようになるで。
質問
軽度の知的障害でも、将来を諦めなくてもいい方法を知りたいです。
今は不登校で入院中ですが、
学校に行けてた時は成績も良い方だし、運動もできたのに、
この診断はショックでした。
将来、子どもが一人で生きていくために
今できるサポートをしたいです。

将来をイメージするために大事なこと【進路とお金】

知的障害って軽度・中程度・重度ってあるん?

そうやで。しかもそれぞれ障害の重さによって進路先はぜんぜん違う。もし、中程度・重度の将来の仕事や生活の場について知りたかったら、次の記事を見てや♪

今回は、【軽度】の知的障害の子どもをメインに話していくわ。将来を考えるポイントは、将来の仕事・生活の場・障害基礎年金やで。
前提:たくさん話し合うことが大事

軽度の知的障害の子どもの進路は「たくさん話し合うこと」が大事?

そうやねん。軽度の場合は、進路先も生活の場も場所によってバラバラやから、人によってけっこう違うんよ。

バラバラやからこそ、本人・親・関係者でたくさん話し合うことが大切っていうことか。
軽度知的障害の子どもの進路
進路先も生活の場も選択肢が増える
➡本人・親・関係者で定期的に話し合うことが重要

この話し合いを充実させるために、以下の①将来の仕事・②生活の場・③障害基礎年金について理解を深めてほしい。
①将来の仕事

軽度知的障害の子どもって仕事はできるん?

軽度の場合は、卒業後に働く生徒が多いで。
特別支援学校卒業後の仕事

特別支援学校を卒業してからの働き先は主に4つに分けれるで。
特別支援学校(知的障害)卒業後【主な進路別の平均月給】
◇一般企業(障害者雇用):13万7000円
◇就労継続支援A型事業所:8万6752円
◇就労継続支援B型事業所:2万3053円
◇生活介護事業所:6131円

軽度の知的障害の場合は、一般企業・A型事業所・B型事業所に行くことが多いで。

いろいろあるんやね。 もっと詳しく教えて〜
一般企業(障害者雇用)

一般企業の障害者雇用枠は、障害の種類によってもらえる給料も変わってるで。
一般企業(障害者雇用)の平均月給【障害種別】
身体障害者:23万5000円
知的障害者:13万7000円
精神障害者:14万9000円
発達障害者:13万0000円
厚生労働省HP「令和5年度障害者雇用実態調査の結果を公表します」

なんでこんなに差があるの?

一番給料が多い身体障害者は正社員の割合が多くて、労働時間も長いで。
の割合のコピー-1024x864.jpg)

身体障害者は正社員でいっぱい働いてるってことやね。

卒業後に一般企業(障害者雇用)に行くときは、最初はパートなどの非正規雇用からスタートすることが多い。そして、年数が上がっていくと、正社員になっていくんやで。
就労継続支援A型事業所

就労継続支援A型事業所は福祉サービスの一つやで。働くことを支援してくれるから、一般企業で働くのが難しい人も働きやすいねん。
就労継続支援A型事業所の平均月給
8万6752円
参考:厚生労働省「令和5年度工賃(賃金)の実績について」

一般企業より、もらえるお金は少ないんやね。

そう。ただ、実は、一般企業(障害者雇用)と時給は同じぐらいやねん。

じゃあ、なんで少ないん?

A型で働いてる人は、働く時間が少ないから平均給料も少ないねん。だから、安定して長い時間働けるなら給料も増やすことができるで。
就労継続支援B型事業所

就労継続支援B型事業所も福祉サービスの一つやで。A型よりも支援してくれる人が多いから、B型の方が働きやすいねん。
就労継続支援B型事業所の平均月給(工賃)
2万3053円
参考:厚生労働省「令和5年度工賃(賃金)の実績について」

B型になると一気に少なくなるね。 最低賃金にも届いてないけど…

B型は時給を設定していないからこそ、障害に合わせた柔軟な働き方ができたり、休憩が取りやすいねん。
就労継続支援のA型とB型の違いは雇用契約
A型:雇用契約あり➡最低賃金が保証される
B型:雇用契約なし➡最低賃金が保証されない

軽度の知的障害だけやったら、一般企業(障害者雇用)やA型に行くことが多いかな。ただ、発達障害や二次障害などで落ち着いて働けない場合には、B型で自分のペースに合わせて働くのもありやで。
②生活の場

特別支援学校を卒業した後に、生活する場所としては主に4つあるで。
特別支援学校卒業後の生活の場にかかるお金
◎実家でそのまま暮らす
親が生活費を負担することが多い
◎一人暮らし
家賃をはじめ、生活費がかかる
◎グループホーム
食費と水道光熱費がかかる
◎障害者支援施設への入所
お金はほとんどかからない

軽度の知的障害の場合は、実家・一人暮らし・グループホームに行くことが多いで。

もっと詳しく教えて〜
実家でそのまま暮らす

特別支援学校を卒業した後、大部分の生徒は実家でそのまま暮らすで。このとき、生活費はそのまま親が負担することが多いかな。
親が生活費を負担することが多い

ただ、実家で暮らす場合は、「親が死んだ後」とか「高齢になったらどうしよ?」とかの不安はありそうやね。

うん。だから、実家以外で本人が過ごせる場所や生活していく方法について、親が生きている間に考えとく必要があるで。
一人暮らし

卒業後、すぐに一人暮らしをする人はあんまりおらんけど、将来の選択肢にはなるで。ただ、家賃とかもあるから、他の生活と比べて生活費が一番かかるで。
他の生活の場と比べて、一人暮らしが1番、生活費がかかる

家賃とか光熱費も高いもんね。

ただ、障害者の一人暮らしに利用できるいろんな支援もあるんやで。日常生活の福祉サービスを受けれるし、公営住宅にも入りやすいねん。

障害があっても一人暮らしがしやすくなるような支援はあるってことか。
グループホーム

グループホームは、サポートを受けながら共同生活ができる場所やね。かかるお金のメインは食費と水道光熱費やで。地域によるけど2~3万円ぐらいかなぁ。
グループホームの場合、主にかかるお金は食費と水道光熱費

家賃はかからないの?

グループホームに入ると親と別世帯になるから、ほとんどの障害者は非課税世帯になるねん。だから、家賃や支援サービスがほぼ無料で利用できるで。
③障害基礎年金

知的障害が【軽度】の場合、障害基礎年金がもらえるか、もらえないかも大きなポイントになるで。

障害年金は障害があって働くのが大変な人がもらえるお金のことやね。

20歳からもらえるで。ちなみに、金額は、障害の重さ・働く困難さによって決まる。
障害基礎年金はどれぐらいもらえる?
1級➡月に約8万6600円(年で1,039,625円)
2級➡月に約6万9000円(年で831,700円)
参考:日本年金機構HP「障害基礎年金の受給要件・請求時期・年金額」

ただし、軽度の場合は、特別支援学校を卒業してても、もらえないことがあるで。

卒業生のみんながもらえるわけじゃないんやね。
障害基礎年金をもらうための3つの条件

障害基礎年金をもらうためには3つの条件に当てはまる必要があるで。
参考:障害基礎年金をもらうための3つの条件
①初めて障害の診断を受けた日がわかること
②社会保険料をちゃんと払っている人
③初診日から1年6カ月たったときにも、障害が残っていること

難しい…、社会保険料ってなんやったっけ?

勝手に給料から引かれてるお金。笑 だからこれは、成人した後に事故とかで障害者になった人向けの条件やね。

知的障害でも同じ条件なん?

知的障害は「生まれつきの障害」って言われるんよね。
だから、①と②は関係ないし、③も少し内容が変わるで。
重要:知的障害者が障害基礎年金をもらうための3つの条件
①初めて障害の診断を受けた日がわかること
➡関係なし
②社会保険料をちゃんと払っている人
➡関係なし
③初診日から1年6カ月たったときにも、障害が残っていること
➡20歳の誕生日前日の障害の状態を見て判断される

知的障害やと20歳のときの障害の状態を見て、障害基礎年金がもらえるか決まるんよ。

そうなんや。この障害の状態は病院の先生に見てもらうん?

そうやで。
障害基礎年金を診断するのは病院の先生
・小児科のかかりつけ医がいる場合
➡️障害基礎年金の診断書が書けるか確認しとく
・かかりつけ医がいない場合
➡️高等部のうちに精神科に行っておく

精神科なんやね。確かに、大人になってから小児科は行かれへんか。年金のことだけじゃなくて、大人になってからも相談できる場所があるって安心やね。

軽度の場合は、投薬とかがなければ小児科の先生と関係が切れてることがある。だから、高等部のうちに精神科の先生とつながっておいて、適切な診断書を書いてもらうんやで。
生活保護

「どうしても生活ができない!」ってときは生活保護も考えてみて。障害基礎年金をもらってても、もらってなくても、生活保護がもらえる可能性があるで。

セーフティーネットとして生活保護があるのは安心やね。
申請の仕方とかがわからなかったら、周りの人に相談してみたらいいかな。

しかも、生活保護には障害者加算っていう制度があるねん。
障害者には生活保護にプラスして、月に1~3万円ほど追加でもらえるんやで。
生活保護の障害者加算制度とは?
申請の手続きをすることで、月に1万5000円~2万5000円ほど加算される。
※市町村や個人の障害の程度によって、金額が異なる。

生活保護っていう選択肢もぜひ知っておいてや。
一步ずつ進めていく

「知的障害」って初めて知ったときにはショックも受けるやろうし、将来に不安も持つ。でも、それは知らないから。今回の話で、将来のイメージを持てるようになってくれたらうれしいで。

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これまでの質問一覧は下の記事でまとめてるから、ぜひチェックしてや!








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