子ども対応がうまい先生は「主導権」を取っている|発達障害でも愛着障害でも有効な関わり方

※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、プロモーションが含まれています。

このブログでは、障害のある子どもの支援者向けに『特別支援教育』に関する情報をわかりやすく解説します。10年以上の教員(高校&特別支援学校)経験を踏まえて、実践に役立つことを心がけています。

はてな君
はてな君

クラスに、何回注意しても言うことを聞いてくれない子がおるんよ。厳しく言うべきか、優しく見守るべきか、毎日悩んでる…😭

まなぶ君
まなぶ君

結論から言うと、「厳しさ」か「優しさ」かの前に、大事なことがあるんよ。それが「主導権」やねん。

はてな君
はてな君

主導権? なんか難しそうな言葉が出てきたな…🤔

まなぶ君
まなぶ君

大丈夫やで😊 実は、子ども対応がうまい先生は、みんなこの「主導権」を取ってるんよ。今回は、発達障害でも愛着障害でも効く「主導権」の取り方を勉強していこ🍀

この記事でわかること
✅ なぜ主導権が大事なのか?
✅ 大人の主導権の取り方
✅ 主導権の取り方【発達障害編】:リモコンバトル
✅ 先手の支援【愛着障害編】:後手にまわらない
✅ 現場での主導権の取り方

まなぶ君
まなぶ君

「主導権」は、障害のあるなしに関係なく、子どもと関わるすべての大人に役立つ考え方やで。一緒に勉強していきましょ💪

こんな人に読んでほしい
●子どもが言うことを聞かなくて困っている先生・支援者
●厳しくすべきか、優しくすべきか迷っている
●発達障害・愛着障害の子どもへの対応を知りたい
●「厳しいのに慕われる先生」の秘密を知りたい

今回の記事を読むと、子どもとの毎日の攻防戦から抜け出して、大人も子どもも楽になる関わり方ができるようになります。

まなぶ君
まなぶ君

絶対にできるようになるからね!今日は次の3冊で勉強してきたで♪

まなぶ君
まなぶ君

👆愛着障害の「先手の支援」を、学校でどう実践するかが具体的に書かれてる本。米澤先生の支援を現場で実践するとどうなるのか? 現場の追体験ができるで😊

まなぶ君
まなぶ君

👆自閉っ子サンちゃんと家族の実践がマンガで読めるで📖 平岩先生の解説つきで、「主導権を取るチャンス」っていう章があって、めっちゃ実践的やで😊

まなぶ君
まなぶ君

👆日常生活で、発達障害の子どもにどう声をかければよいのか?➜平岩先生監修で、押さえるべきポイントが整理されていて、大人に主導権を取り戻させてくれる一冊😊

なぜ「主導権」が大事なのか?

はてな君
はてな君

そもそも、なんで「主導権」がそんなに大事なん?

まなぶ君
まなぶ君

理由は大きく2つあるで👍️

「主導権」が大事な2つの理由
①大人も子どもも楽になるから
②発達障害でも愛着障害でも、対応の「共通のベース」になるから

①大人も子どもも楽になる

はてな君
はてな君

「大人が楽になる」のはわかるけど、子どもも楽になるん?

まなぶ君
まなぶ君

そこがポイントやねん😊 主導権が子どもにあると、子どもは「グズる・あばれる」で要求を通そうとする。大人はふりまわされてヘトヘト。

はてな君
はてな君

子どもの主張を通すか通さないかをいちいち判断するのがしんどいし、毎回、大人と子どもの戦いになってしまうんよね。

まなぶ君
まなぶ君

そうやねん。戦いになるとホントにしんどい…。でも、子どもも「主張が通るかわからない」から、ずっと不安やし、暴れると体力的にもしんどいんよね。

主導権が「子ども」にある教室・家庭では…
・子ども
 要求を通すために、グズる・あばれるがどんどん増える
・大人
 判断を迫られたり、子どもの行動にふりまわされる
➜お互いにしんどい状態が続く

まなぶ君
まなぶ君

主導権は、大人が楽になるためだけじゃなくて、子どもが安心して大人の言うことを聞けるようになる仕組みやねん🍀

②発達障害でも愛着障害でも「共通のベース」になる

まなぶ君
まなぶ君

もう1つの理由は、「主導権」が子ども対応の「土台」になるからやねん😊

はてな君
はてな君

「土台」ってことは、子どもと関わるときに、「大人が主導権を取る」ことが大事やっていうこと?

まなぶ君
まなぶ君

そう。子どもとの関わりが難しい「発達障害」と「愛着障害」両方の専門家が重視してるのが、「主導権」やねん🌟

専門家も「主導権」を重視している
◎発達障害の平岩幹男先生
 ➜『自閉っ子サンちゃんのライフスキルトレーニング』の「主導権を取るチャンス
◎愛着障害の米澤好史先生
 ➜大人が主導権を握って「先手支援」をすることを重視

はてな君
はてな君

発達障害の専門家も、愛着障害の専門家も、同じ「主導権」っていう言葉を使ってるんや😲

まなぶ君
まなぶ君

そうやねん。つまり「主導権」は、障害の種類に関係なく、対応が難しい子どもと関わるときの「土台」になる考え方ってことやね😊

大人が主導権を取る

はてな君
はてな君

「主導権」って聞くと、「大人がパワフルに子どもを従わせる」ってイメージしちゃうけど、それは違うの?

まなぶ君
まなぶ君

ぜんぜん違うで☝️ 大人に主導権があって、その場をコントロールできてると、子どもは安心して大人の言うことが聞けるようになるねん。

支配・威圧とは、まったく違う

はてな君
はてな君

主導権って聞くと、大人が子どもを「支配」したり「威圧」する…みたいな、ちょっと怖いイメージやねんけど、そこらへんとは違うの?

まなぶ君
まなぶ君

誤解しやすいところやね🌟 「主導権」と「支配・威圧」は全然違う言葉やから、先に整理しとこか👍️

主導権と「支配・威圧」の違い
支配・威圧:大人の都合を、力で押し付ける
 ➜子どもは怖くて従うだけ
主導権:大人が場をコントロールしている状態
 ➜子どもが安心して、大人の言うことを聞ける状態

はてな君
はてな君

大人が主導権を取ってる状態は、大人がその場をコントロールしている状態ってことか。

まなぶ君
まなぶ君

「この大人の言うことを聞いてたら大丈夫」って子どもが思える状況やから、安心して大人の言うことが聞けるんよね🥰

はてな君
はてな君

もうちょっと主導権について教えてほしいな👇️👇️

主導権が「子ども」にあると、どうなる?

まなぶ君
まなぶ君

じゃあ、最初は、大人に主導権がある状態じゃなくて「主導権が子どもにある状態」から見ていこか。

はてな君
はてな君

子どもに主導権がある状態?

まなぶ君
まなぶ君

「子どもの主張・意見」と「大人の主張・意見」がぶつかったときに、子どもの主張・意見が通る状態のことやね🍀

主導権が「子ども」にある状態
子どもの主張・意見 vs 大人の主張・意見
➜子どもがグズる・あばれる・パニックになる
➜子どもの主張や意見が通る

まなぶ君
まなぶ君

このとき、子どもは「グズれば自分の意見が通る」って学習しちゃってるから、大人が反対をしても、よけいに暴れるだけやねん😭

はてな君
はてな君

子どもは、グズる・あばれる・パニックになったら、自分のしたいことができると思っちゃってるってことか…💧

大人が主導権を取る

はてな君
はてな君

じゃあ、子どもに主導権じゃなくて、大人に主導権があったらどうなるん?

まなぶ君
まなぶ君

大人に主導権がある状態は、「大人の言うことを聞いたら、子どもの主張・意見が通る」っていう状態やで😊

主導権が「大人」にある状態
子どもの主張・意見 vs 大人の主張・意見
大人に言われたことをする
➜子どもの主張や意見が通る

はてな君
はてな君

これまで「グズる・あばれる・パニックになる」で主張を通してきた子どもは、最初は暴れそうやな…😭

子どもが「グズる・あばれる・パニックになる」っていう間違った方法をしても、「子どもの主張・意見」は絶対に通さないのがポイント

まなぶ君
まなぶ君

暴れても子どもの意見は通さない。最初は特にこの大人の言うことを聞くと、自分(子ども)の意見が通る」を覚えさせるイメージやね👍これができると楽になる🍀

はてな君
はてな君

子どもにとっても、「暴れたら主張が通る」より「大人に言われたことをすると自分の主張が通る」方が、体力的にもやね🥰

「主導権を取る」ために必要なのは【子ども理解】

はてな君
はてな君

ただ、「大人の言うことを聞かせる」のが難しいんよね…😢

まなぶ君
まなぶ君

ここで大事になってくるのが【子ども理解】。つまり、「その子のことをどれだけ理解しているか」っていうことやねん👍

主導権を取るためのポイント
 子ども理解:その子をどれだけ理解しているか
➡その子の好きなこと・得意なこと・苦手なこと・パニックのスイッチなど

はてな君
はてな君

子ども理解が主導権にどう役立つん?

まなぶ君
まなぶ君

大人が主導権を取るためには、この大人の言うこと(お願い)を聞くと、「なんか良いことがある」って子どもが実感するのが大事やねん😊

主導権を取るために必要なのは【子ども理解】
 大人が主導権を取るためには、「この大人の言うこと(お願い)を聞くとなんか良いことがある」と子どもが実感する必要がある
➜その子の好みや発達段階を理解していると、子どもへのお願いをしやすくなる

はてな君
はてな君

だから、その子の好みや発達段階を理解してると、大人からお願いするときに、「子どもが聞きやすくなるお願いができる」っていうことか👍️

まなぶ君
まなぶ君

大人からのお願いは、簡単すぎても難しすぎてもダメ⚠️ ちょうど良いレベルのお願いをするために、その子のことをよく理解しておく必要があるんやで🥰

主導権の取り方【発達障害編】:リモコンバトル

まなぶ君
まなぶ君

じゃあ、具体的にどうやって主導権を取るのか。『自閉っ子サンちゃんのライフスキルトレーニング』に出てくる「リモコンバトル」の例で見ていくで😊

子どもの要求の前に【大人の要求を入れる】

はてな君
はてな君

リモコンバトル? テレビの取り合いなん?

まなぶ君
まなぶ君

最初は、大人が「テレビ見せたくないなぁ」っていうときでも、子どもが暴れたら、仕方なくテレビを見せてたんよ。これは子どもに主導権がある状態やね。

リモコンバトルとは?
テレビを見たい子どもとの攻防戦のこと
❌子ども「テレビ見たい!」➜グズる・あばれる➜仕方なくテレビを見せる
 =子どもが主導権をもっている状態

まなぶ君
まなぶ君

そこで、大人が主導権を取るために、「テレビが見たい」っていう子どもの要求の前に、「トランポリンを跳べたら」っていう大人の要求を入れたんよね👍️

⭕大人「トランポリンを跳べたら、テレビを見ていいよ」➜跳ぶ➜テレビを見る
 =大人が主導権をとっている状態

はてな君
はてな君

なぜ、トランポリン!?

まなぶ君
まなぶ君

自閉傾向が強いサンちゃんの発達の状況を見て、「サンちゃんやったらできるやろう」っていうレベルの大人の要求を入れてるんやで😊

間違った方法をしている子どもの主張は通さない

まなぶ君
まなぶ君

最初は、子どもが暴れて30分以上かかることもある。でも、繰り返すうちに、トランポリンを跳ぶまでの時間がどんどん短くなっていくんよ。

はてな君
はてな君

ここでは、「トランポリンを跳べたら」っていう大人の言うことを聞けば、子どもの要求(テレビが見たい)が叶うようになってるんやね😊

まなぶ君
まなぶ君

ここでのポイントは、子どもが間違った行動(グズる・暴れる等)をしている限り、テレビは絶対に見せないっていうこと⚠️

対応のポイント
 グズっても、あばれても、パニックになっても…
子どもの行動が間違っているときは、子どもの主張を通さないこと

はてな君
はてな君

ここで大人が折れたら、また「グズれば自分の主張が通る」に戻っちゃうもんね。

ほめる「順番」を意識する

まなぶ君
まなぶ君

大人の要求を入れる】ことに加えて、もう一つ意識してほしいのが、ほめる「順番」やねん👍️

はてな君
はてな君

ほめる順番?

まなぶ君
まなぶ君

子どもが1人で勝手にした行動をほめるだけじゃ、不十分なんよ🙅

ほめる順番
大人:子どもができそうなお手伝いや仕事をお願いする
➜子ども:できた!
➜大人:ほめる
※このくり返しが大事

まなぶ君
まなぶ君

「大人が子どもに、先にしてほしいことを伝えて、できたらほめる」のくり返しで、主導権を取ることができるんやで👍️

はてな君
はてな君

子ども目線で言うと、「この人の言うことを聞くと、ほめてもらえるし、損はないわ🥰」ってなるんやね。

まなぶ君
まなぶ君

自閉症の子どもへの対応(避難場所のつくり方・指示の工夫など)は、次の記事で詳しく解説してるで😊

先手の支援【愛着障害編】:後手にまわらない

まなぶ君
まなぶ君

愛着障害の子どもへの対応でも、主導権はめちゃめちゃ重要やで。米澤先生の本では、大人が主導権を握って「先手の支援」をすることが大切とされてるんよ。

「後手の対応」はうまくいかない

はてな君
はてな君

先手とか後手とか、将棋みたいやね。後手やとあかんの?

後手と先手の違い
後手:子どもの要求・行動➜大人が対応
 =子どもが主導権をもっている
先手:大人の要求(クラスのルールなど)➜子どもの行動➜大人の対応
 =大人が主導権をもっている

まなぶ君
まなぶ君

例えば、廊下を走ってる子どもに「走るな!」って怒るのは、後手の対応。子どもの行動に、大人がふりまわされてる状態やね💧

逸らしの支援:「ダメ」の代わりに、してほしい行動を示す

はてな君
はてな君

じゃあ、廊下を走ってる子には、どう対応したらええん?

まなぶ君
まなぶ君

子どもの問題行動には「逸らしの支援」をして、大人が主導権を取るのがオススメやで👍️

逸らしの支援とは?
不適切な行動を別の行動に逸らしてやめさせる+逸らした後の行動をほめる
(例)廊下を走っている➜歩くよ」と伝える➜歩けたら「歩けたね😊」とほめる

はてな君
はてな君

「走ったらダメ!」じゃなくて、してほしい行動(「歩くよ」)を先に示すんやね。

まなぶ君
まなぶ君

そう👍️ 教室の外におる子どもも同じで、「入りなさい!」って追いかけるんやなくて、「〇〇するよ」って次の行動を示して、できたらほめる。

はてな君
はてな君

「ダメ」と直接言わずに、行動を変えるのが逸らしの支援ってことか😊

感情も「先手」で教えていく

まなぶ君
まなぶ君

愛着障害の子どもへの先手は、行動だけじゃないで。感情も「先手」で教えていく意識が大事やねん。

はてな君
はてな君

感情を教える? どういうこと?

まなぶ君
まなぶ君

愛着障害は「感情発達の障害」って言われるねん。

「感情発達の障害」とは?
 愛着障害の子どもは、感情や情緒(喜び、悲しみ、怒り、恐怖、不安など)を伝えることが苦手。親との死別・離別、虐待、ミスマッチ、自閉スペクトラム症などで、身近な人と気持ちや感情を通わせることができなかったため。

はてな君
はてな君

子どもの感情がうまく育ってないってこと?

まなぶ君
まなぶ君

うん。だから、「今の気持ちはどう?」って子どもに聞いても「わからんわー!」って怒っちゃう😭 大人は「感情を教える」意識で声をかけるのが大事やねん👍️

感情の先手支援
 一緒の活動で「今の気持ちは”楽しい”っていうことやで」と大人から感情を教える
※「今どんな気持ち?」ときくのはNG➜本人もわからなくて混乱するから

まなぶ君
まなぶ君

愛着障害の子どもへのより詳しい対応方法は、次の2つの記事で詳しく解説してるで😊

現場の実例:主導権から信頼関係へ

まなぶ君
まなぶ君

ここからは現場での実践を2つ紹介するわ。一つは僕の「毎朝の握手」で主導権を意識した実践。もう一つは、愛着障害の本の中で出てきた実践やで👍️

僕の実践:「先手で握手」

まなぶ君
まなぶ君

僕が特別支援学校の高等部(高校生)の1年生で担当した、ある生徒との関係づくりの話をさせて👍️ 

はてな君
はてな君

中学を卒業して高等部に入学するときに、たも先生が受け持ったってことか🍀

まなぶ君
まなぶ君

その子は、中学生のころからも他害等の問題行動が激しくて、週に2〜3回、多いときは毎日、先生とか他の子どもに他害をしていた生徒やってん💧

中学生のときは、週に2〜3回、多いときは毎日、他害などの問題行動

まなぶ君
まなぶ君

僕自身は2回ぐらい襲われたで😅笑 でも、これはかなり少ない方で、関係づくりはできたかなと思うわ🍀 このときに意識してたのが先手の支援で主導権をとること👍️

「握手」をして先手を取る
・中学時代の他害は、「人との身体接触」を求めていたからかも?
・その子ができる「大人からの要求」は何かを考えていた
・愛着障害の傾向がありそう
毎朝のお迎えのときに、大人から握手をすることで「子どもの身体接触への欲求」「大人の要求を通して主導権を取ること」ができるんじゃないか、と考えた

※愛着障害の子どもに「してはいけない対応」は次のブログで解説中😊▼

まなぶ君
まなぶ君

お迎えのとき、向こうから何かをする前に、こちらから先に握手を求めて、あいさつをする毎日毎日、先手、先手で関わり続けたんよ。

はてな君
はてな君

それで、結果的にどうなったん?

「先手で握手」の結果
・週に2〜3回あった他害が激減
・多い時期もあったが、数か月間、他害ゼロの期間もできた
※本人の成長もあるけど、「先手」で関係が大きく変わった

まなぶ君
まなぶ君

他の場面でも「先手の支援」を意識したり、本人の成長も大きいけど、「先手で握手」をする取り組みは、うまくいったように思うわ😊

はてな君
はてな君

高等部への接続っていう難しい場面でも信頼関係が結べたんやね🍀

まなぶ君
まなぶ君

先手の支援で主導権を取ることで、良い関係づくりにもつながったっていう実感があるで🍀

『チーム対応の教科書』の実践例

まなぶ君
まなぶ君

『愛着障害のこどもが育つ!チーム対応の教科書』の藤原友和先生の章にも、主導権を意識した関わりから信頼関係をつくっていった実践が紹介されてるで。

まなぶ君
まなぶ君

藤原先生はA君とのやり取りの中で、「以前の取り組みのままではA君が主導権を握ってしまう。だから、1つの約束を作った」と、自らの取り組みを振り返ってるで👍️

※参考:『愛着障害のこどもが育つ!チーム対応の教科書』104頁
 対応する先生によって基準が微妙に違うと、その矛盾や都合のよい点を切り取り、A君が主導権を握ることになってしまいます。しかし、その基準を揃えようとして「約束」をつくろうとすると、数が膨大になってしまったり、約束同士の間に矛盾が生まれたりして、現実的な運用が難しくなります。そこで、先生方との間で共有する「約束」は思い切りシンプルなものにしました。「藤原先生がいいと言ったらいいよ」 これだけです。
(太字・下線はブログ筆者)

はてな君
はてな君

つまり、「藤原先生がいいと言ったらいいよ」っていう1つだけの約束で、大人(先生側)が主導権を取ろうとしたってことか👍️

まなぶ君
まなぶ君

具体的なやり取りは以下の通りやで👇️

例:保健室利用での約束の守り方
 教室を抜け出し、保健室に行こうとしたA君。養護の先生に「藤原先生が、いいと言ったらいいよ」と言われ、教室に戻ってきます。
ーーーーーーー
A フジワラ! 保健室行っていい?
私 ダメだ。
A なんでだよ! 昨日も行ったじゃん!
私 先生は許可していないよ。君が勝手に行ったんだよ。
A なんでっ!
私 何しに行くの?
A BもCもいたじゃん! なんでダメなんだよ!
私 聞かれたことに答えてないなぁ。保健室に行く目的は?
A ……。……休む。
私 保健室は具合が悪い人が行くんだよ。君、具合悪いの?
A 頭痛い。
私 そうか。頭が痛いから保健室に行くんだね。1時間休んでよくならなかったら迎えに来てもらって早退する決まりだよ。行っておいで。
ーーーーーーー
 彼の「保健室に行きたい(教室はまだ辛い)」という気持ちを、最終的には受容します。しかし、その一方で「約束を守った上で」という条件をつけ加えていこうとしました。そのためには、A君が守れる約束でなければいけません。この時、彼は本当に1時間で戻ってきました。それを私はほめます。「時間を守って行動できたね」と。
※『愛着障害のこどもが育つ!チーム対応の教科書』104頁、(太字は原著(藤原先生による))

まなぶ君
まなぶ君

うまくいかないこともあったけど、この取り組みをして、「わずか2週間ほどの取組の中で、それは誰にでもわかる違い(107頁)」として変化の兆しが出てきたらしい😊

はてな君
はてな君

A君が守れるルールを1つだけ設定して、藤原先生が主導権を取ることで、A君とも良い関係をつくることができたんやね🌟

よくある質問(FAQ)

まなぶ君
まなぶ君

最後に、よくある質問についても答えていくで😊

ASDの子に強く言ったらダメ?

はてな君
はてな君

ASD(自閉スペクトラム症)の子どもは、パニックもあるし強く言ったらダメなん?

まなぶ君
まなぶ君

そんなことはないで。パニックは、避難場所(安心・安全な場所)さえあれば、なっても気にしなくて大丈夫。言い方よりも大事なのは、間違った主張を通さないことやね🍀

主導権を取る=子どもを支配することではないの?

はてな君
はてな君

やっぱり、主導権を取るのって、子どもを支配してるみたいで気が引けるんやけど…

まなぶ君
まなぶ君

主導権を取るときのベースは「子ども理解。だから、むしろ子どもへの愛がめちゃめちゃ大事やと思う🥰笑

はてな君
はてな君

愛って言われてもよくわからんなぁ…💧

まなぶ君
まなぶ君

主導権を取るために「大人の要求」をするには、適切なレベル設定が必要やねん。つまり、その子ができそうなことをお願いするから、成功とほめるが積み重なる。できないことを押し付けるんじゃなくて、子どものことをよく観察して、「できる」につなげる行動やから、気が引けるものではないんやで👍️

うまくいってるかは、何で判断すればいい?

はてな君
はてな君

主導権が取れてるかどうかは、何を見たらわかるん?

うまくいってるかの判断ポイント
◎発達障害の子ども➜切り替えまでの時間が短くなる
 (リモコンバトルも、最初は30分➜どんどん短くなっていく)
◎愛着障害の子ども➜探索行動が出てくる
 (安心できる人から離れて、新しい場所・出会いにチャレンジできるようになる)

まなぶ君
まなぶ君

愛着障害は、大人の話をまったく聞かなかった子どもが、少しずつ大人の要求を受け入れる。そして、最後に「探索行動」が出てくる感じやから、時間はかかるで😊

はてな君
はてな君

「探索行動」ってなんやったっけ?

まなぶ君
まなぶ君

愛着障害のゴール「探索行動」については、次の記事で詳しく解説してるで😊

まとめ

はてな君
はてな君

今日もいっぱい勉強できたわ〜😊

今回のまとめ
✅ なぜ主導権が大事なのか?
 ➜問題行動のある子ども対応の基本になるから
✅ 大人の主導権の取り方
 ➜その子を理解して先手をうつ
✅ 主導権の取り方【発達障害編】:リモコンバトル
 ➜子どもの間違った方法は、絶対に認めない
✅ 先手の支援【愛着障害編】:後手にまわらない
 ➜先手の支援と逸らしの支援
✅ 現場での主導権の取り方
 ➜例えば、「握手」と「保健室の許可」

まなぶ君
まなぶ君

「厳しくすべきか、優しくすべきか」で悩んでた人は、今日から「主導権はどっちにあるかな?」っていう視点で子どもを見てみてな😊

はてな君
はてな君

厳しさでも優しさでもなくて、「主導権」っていう第3の視点かぁ。明日から使えそうやわ💪

まなぶ君
まなぶ君

はじめに大人が主導権を取るときには「厳しさ」も必要👍️ でも、主導権が大人にあれば、厳しくても優しくても、うまくいくもんやで😊

はてな君
はてな君

なるほど👍️ 最初はパワーがいると思うけど、まずはやってみるのが大事っていうことやね😊

まなぶ君
まなぶ君

うん😊 最初からうまくいかなくても大丈夫。先手、先手を積み重ねていけば、関係は必ず変わっていくで。一緒に頑張っていきましょ🍀

あわせて読みたいオススメ記事

動画でも解説しています

※公開準備中です※

まなぶ君
まなぶ君

今回の話がわかりやすいスライドで整理されてる解説動画もあるで👍️ 理解を深めるのにめちゃめちゃオススメ😊

まなぶ君
まなぶ君

ブログに出ない情報もどんどん出してるから、チャンネル登録もよろしくやで🥰

コメント

タイトルとURLをコピーしました