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このブログでは、障害のある子どもの支援者向けに『特別支援教育』に関する情報をわかりやすく解説します。10年以上の普通高校&特別支援学校の教員経験を踏まえて、実践に役立つことを心がけています。
「特別支援学校って、実際どんなところ?」——異動や赴任を考えてる先生から、めっちゃよく聞かれる質問

特別支援学校に興味あるんやけど、中身が全然イメージできない…。授業も、時間割も、給料も、ぶっちゃけどうなん?

僕自身、普通高校から特別支援学校に異動した人間やねん。今日はその経験談もまじえて、特支の中身をぜんぶ正直に話すで🍀
こんな人にオススメ
・特別支援学校に就職したい人
・特別支援学校に異動したい先生

今回は「働く場所」としての特別支援学校を説明していくで😊 ただ、親や事業所の職員さんが見ても役立つ内容にしてるから、ぜひ最後まで読んでいってほしいで🍀
📖 この記事でわかること
◎特別支援学校ってそもそもどんな学校なん?
【対象の障害・学部・在籍者数】
◎異動を考えてる先生に伝えたいこと
【女性割合・免許の話】
◎カリキュラムの違い
◎特別支援学校ならではの授業
【自立活動・生活単元学習・作業学習】
◎一日の流れ・時間割・働き方・給料のリアル
◎覚悟しておくこと
【トイレ介助・他害】
▼動画でも解説してます😊
そもそも特別支援学校ってどんな学校?

そもそも特別支援学校ってどんなところなん?

特別支援学校って普通校と違うところがけっこうあるねん🍀 まずはそれらの違いについて押さえていこか👍️
まずは僕の失敗談から(知的と肢体不自由を間違えた話)

僕はもともと普通高校の先生をしててん。で、「特別支援学校に異動したいな」と思って異動希望を出したんやけど……このとき、めちゃめちゃ失敗してん。

えっ?どんな失敗をしたん?

知的障害の特別支援学校に行くつもりが、肢体不自由の特別支援学校に異動希望を出してしまってん※。
※その年はけっきょく異動できなかったので良かった(笑)。 次の年に知的障害の特別支援学校へ異動希望を出し直して、無事に異動できました

それって、そんなに違うもんなん…?同じ「特別支援学校」やん?

全然違うねん。「特別支援学校」ってひとくくりに言っても、障害の種類によって学校の中身がまったく違うんよ。
特別支援学校の5つの種類

まずは基本から整理しよ。特別支援学校は、障害のある子どもが通う学校で、対象になる障害が大きく分けて5つあるんよ。
◎ 対象となる5つの障害
・視覚障害
・聴覚障害
・知的障害
・肢体不自由
・病弱(身体虚弱)

昔でいう盲学校・聾学校・養護学校が、2007年(平成19年)に「特別支援学校」っていう名前に一本化されたんよ。

じゃあ、学校の中身はどうなってるん?

特別支援学校は、(幼稚部)・小学部・中学部・高等部って学部ごとに分かれてる。一つの学校の中に小学生から高校生までおるみたいなイメージやね。
特別支援学校に通う子どもは増え続けている

そして、特別支援学校に通う子どもの数は、年々増え続けてるで。
📈 特別支援学校の在籍者数(2024年・令和6年)
・全国で約 15万5千人(前年から約3,800人増・過去最多)
・小中学部だけでも約 8.7万人
・日本全体の子どもは減ってるのに、特支に通う子は増え続けてる
【参考】令和6年度学校基本調査(確定値)について公表します。

全体の子どもの数は減ってるのに、特別支援学校では増えてるって、現場的にはどうなん?

正直に言うと、人手が足りてない。だから先生一人あたりの授業の持ちコマもじわじわ増えてる。これは後で時間割のとこでリアルに話すで。
🏫 ここまでのポイント
特別支援学校の対象は5つの障害。学校の中は学部(小・中・高)で分かれてて、在籍する子どもは増え続けてる。だからこそ「先生」のニーズも高まってる。
女性の先生の割合が高い


特別支援学校って、女性の先生の割合が62.9%で高いんよ。
【参考】令和6年度学校基本調査(確定値)について公表します。

へ〜、そうなんや🍀

放課後の時間が取りやすかったり、子育てしながら働きやすい環境っていうのも理由のひとつかな👍️ 実際、僕も家族との時間がめっちゃ取れるようになりました😊
支援学校の免許がなくても異動できる


「特別支援学校」で教えるには、「特別支援学校教諭免許」がいるんじゃないん?

結論から言うと、免許がなくても異動できる※。免許があったほうが異動希望は通りやすいけどな。
※免許がなくても異動できる
【参考】教育職員免許法の附則第15項
幼稚園・小学校・中学校・高校のどれかの免許を持っていたら、「当分の間」、特別支援学校の免許がなくても特別支援学校の先生になれる

免許がない人は、異動した後で、働きながら認定講習とかで単位を取って免許を取るパターンが多い。だから「免許ないから無理やな」って諦めてる人、それは大丈夫。免許は後からでもなんとかなります🍀

だから「免許がないから無理や」って諦める必要はない、ってことやね🌟
◎ 特支免許の保有率
令和5年度時点で、特別支援学校の先生の特支免許の保有率は 87.2%
➜1割ちょっとの先生が特支免許なしで教えてる

免許について詳しく知りたい人は、次の記事を見てや😊
👩🏫 異動を考えてる先生へ
・特支は女性の先生が多く(62.9%)、働きやすい環境
・免許は「あれば有利だが、なくても異動できるし、後からも取得できる
➜「免許がないから」と諦めなくても大丈夫
障害種でカリキュラムが違う


特別支援学校って障害種によってカリキュラムが違うんよ。

カリキュラムが違うってことは、勉強する内容がぜんぜん違うってこと?

そうやで。詳しく見ていこ😊
タイプ①:準ずる教育(視覚・聴覚・肢体不自由・病弱)

タイプの1つ目は普通校に「準ずる教育」を行うカリキュラムやね。

「準ずる教育」ってどういう意味?
「準ずる教育」とは
普通校(小学校・中学校・高校)と同じ教育(授業)を行う、という意味

だから、国語・数学・理科……っていう、みんながイメージする時間割やね。それに加えて「自立活動」っていう特別な指導が入ってくる。

普通校と同じ内容をするから、知的障害以外の特別支援学校で「準ずる教育」が行われてるんやね👍️ 自立活動ってなに?

タイプ②:知的障害の教育(各教科等を合わせた指導)

タイプの2つ目は、知的障害の特別支援学校の子ども向けのカリキュラムやで👍️
知的障害の子どものカリキュラム
学習指導要領も「特別支援学校」専用の学習指導要領

普通校と同じやと、内容的に難しいもんね。何が違うん?

ここでは、「各教科等を合わせた指導」っていう、知的障害の教育独自のやり方が中心になる。生活単元学習とか作業学習とか、聞き慣れへん名前のやつね。

生活単元学習…、作業学習…、なにそれ?

次の章で詳しく説明していくで😊
💡 注意点
肢体不自由の学校でも、知的障害を併せ持つ子どもが多い学校だと「各教科等を合わせた指導」をしていることがある

なるほど…同じ特別支援学校でも、こんなに中身がちがうんやな。

そうやねん。だから異動を考えてる人は、「自分が希望を出す学校が、どのタイプなんか」だけは事前に調べといてください。これがほんまに大事。
特別支援学校では何を勉強してるん?

聞いたことがない授業の名前がいっぱい出てきたんやけど…、どうしましょ?

じゃあ、特別支援学校で特徴的な授業を一個ずつ説明していくで。
特別支援学校で特徴的な授業
・自立活動
・生活単元学習
・作業学習
◎ 自立活動(すべての特支に共通)


カリキュラムは違っても、全部の特別支援学校に共通してるものが1つある。それが「自立活動」やねん。

自立活動って、子どもの自立につながるような授業をするの?

そう👍️ 一言でいうと、「障害による生活上・学習上の困難を、その子自身が自分で乗り越えていけるように支援する」活動をしていくんよ。
自立活動の授業内容

実際の授業ではどんなことするん?
自立活動の具体例
◎気持ちが不安定になった時に、自分で休憩をとる練習
◎ボードゲームをする
➜順番を守る、ルールに従う、相手の気持ちを考えるなどの対人関係の基礎を学ぶ
◎粘土遊び、ひも通し、バランスボールなどで姿勢の保持や手指を動かす
◎見通しを持って行動できるよう、絵カードやスケジュール表で1日の流れを理解する
◎自分の要求や気持ちを正確に伝えるための練習をする

え? こういうことが授業になるの?

そうやで。支援が必要な子どもにとっては大事な内容やねん。

でも、正直どうやって授業進めればいいか、心配やねんけど…💦
自立活動の進め方
・子どもの状況に合わせる必要がある
➜前年の授業記録などがあるから迷うことは少ない

つまり「この子はこういう課題で、こう積み上げてきた」がわかるから、授業内容もゼロから考えるんじゃなくて引き継ぐっていう感覚でできるってことか👍️

そうやで👍️ 自立活動で、「何をしたらいいか分からん…」みたいな迷いは、僕は感じなかったかな😊
自立活動は授業の対象となる幅が広いので、自分でしたいことにも挑戦しやすい。だから、「人と同じ授業はしたくない!」という人にとっても、授業を作りやすい
自立活動の6区分27項目

より正確に言うと、自立活動には6区分27項目があるで👍️ ただ、全部覚える必要はないで!! だから、興味のある人だけ見てや😊

え? 自立活動の内容が27個もあるってこと!?

そうやね。ここは新しく自立活動の授業をつくりたいときとか、指導案をつくるときに見ればいいから、今は興味のある人だけ見てくれたらいいで😊
自立活動の6区分27項目
1 健康の保持
(1) 生活のリズムや生活習慣の形成に関すること。
(2) 病気の状態の理解と生活管理に関すること。
(3) 身体各部の状態の理解と養護に関すること。
(4) 障害の特性の理解と生活環境の調整に関すること。
(5) 健康状態の維持・改善に関すること。
2 心理的な安定
(1) 情緒の安定に関すること。
(2) 状況の理解と変化への対応に関すること。
(3) 障害による学習上又は生活上の困難を改善・克服する意欲に関する こと。
3 人間関係の形成
(1) 他者とのかかわりの基礎に関すること。
(2) 他者の意図や感情の理解に関すること。
(3) 自己の理解と行動の調整に関すること。
(4) 集団への参加の基礎に関すること。
4 環境の把握
(1) 保有する感覚の活用に関すること。
(2) 感覚や認知の特性についての理解と対応に関すること。
(3) 感覚の補助及び代行手段の活用に関すること。
(4) 感覚を総合的に活用した周囲の状況についての把握と状況に応じた 行動に関すること。
(5) 認知や行動の手掛かりとなる概念の形成に関すること。
5 身体の動き
(1) 姿勢と運動・動作の基本的技能に関すること。
(2) 姿勢保持と運動・動作の補助的手段の活用に関すること。
(3) 日常生活に必要な基本動作に関すること。
(4) 身体の移動能力に関すること。
(5) 作業に必要な動作と円滑な遂行に関すること。
6 コミュニケーション
(1) コミュニケーションの基礎的能力に関すること。
(2) 言語の受容と表出に関すること。
(3) 言語の形成と活用に関すること。
(4) コミュニケーション手段の選択と活用に関すること。
(5) 状況に応じたコミュニケーションに関すること。
【参考】特別支援学校教育要領・学習指導要領解説 自立活動編(幼稚部・小学部・中学部)の50ページ以降に詳しく書かれてます
◎ 生活単元学習(知的障害)


生活単元学習は「各教科等を合わせた指導」の一つやね。

さっきのカリキュラムのところで出てきたね。「各教科等を合わせた指導」は、知的障害の子どもたちが受ける授業やっけ?

そうやね👍️ 生活単元学習は、生活の中の目標や課題に向かって、いろんな活動をまとめて経験する、っていう授業やねん😊

具体的な例で教えてほしい。
①生活単元はどんな授業をするの?
🌟苗植えからのピザ作り
5月:野菜を植える➜6〜9月:野菜を育てて収穫➜10月:調理(ピザ作り)➜11月〜:次回への改善点など

生活単元学習はクラスで割り振られてることも多いから、同じ学年の先生と協力して進めていくことも多いで👍️あとは、障害の重さで分けられてることもある。
②生活単元はどんな授業をするの?
🌟魚釣りゲーム(重度の子ども対象)
画用紙を切って魚を作る➜牛乳パックに新聞紙を詰めて、釣り堀づくり➜竹・紐・磁石で釣竿づくり➜みんなで遊ぶ

この授業では、つくるところから遊ぶところまでを全部ひっくるめて学習にしてたんよね。生活単元学習は、行事や季節に絡めて授業をすることも多いで👍️
◎ 作業学習(知的障害・主に中学部・高等部)


作業学習も「各教科等を合わせた指導」の一つなん?

そうやで👍️ 働く力の基礎を育てる授業やから、主に中学部・高等部(中学生・高校生)で行われてるで😊
どんな作業班があるの?

実際にはどんな作業班があるの?
作業学習の主な班(例)
①農園芸(農業)班
野菜や花の栽培・管理、定植、収穫、袋詰め・計量・ラベル貼り、学校祭や地域での販売
②窯業(陶芸)班
粘土の練り、成形(皿・コップ・箸置き)、絵付け・釉薬かけ、本焼き後の検品
③木工班
やすり掛け、ペンキ・ニス塗り、糸のこ盤での切断・組み立て(棚・椅子・コースター)
④縫製(布加工)班
裁断、しつけ縫い、ミシン掛け(巾着・トートバッグ・雑巾)、アイロン・ボタン付け
⑤紙工・リサイクル班
牛乳パックのパルプ化、紙漉き、再生紙でハガキ・カレンダー・ポチ袋づくり
⑥サービス班・清掃班
本格的な校内清掃、カフェ運営(接客・コーヒー提供)、データ入力・シュレッダー

ここあげたのは代表的な班😊 実際にどんな班があるかは、地域や学校によってけっこう違うから、気になる人は自分の行きたい学校を要チェックやで👍️

その場所の産業、つまり、その地域の特色によって、作業班も変わってくるんやね😊
作業班をメインで持つこともある

ちなみに僕は国語の教員やったんやけど、農業の作業班をメインで持ってたで。
僕の専門は国語だけど…(実際の話)
異動3年目から農業をメインで取り仕切り、畝を作るとこから種まき・管理・収穫、販売まで行う。冬場は味噌みたいな加工食品や、縄・細工物も作ってたで👍️

えっ、国語の先生やのに農業…!?専門ちがうやん。

そこが異動する先生に伝えたいところやねん。特別支援学校では、自分の専門教科以外を持つことがけっこうあるねん。
基本的に中学部・高等部のすべての先生は作業班に所属する
特別支援学校で大きな割合を占める作業学習。そのため、専任の仕事がない場合は、自分の専門は関係なく、どこかで必ず入ると思っておいたほうが良い。

「自分は◯◯の専門やからそれしか教えれません」は、特支では通用しないってことやね。

でも、僕は逆にそれがおもしろかった😊 希望すればいろんなことを経験させてもらえるからね👍️ 最初は家庭菜園レベルやった僕もめっちゃ詳しくなったし🍀
🌱 授業のポイント
自立活動は全ての特支に共通の特別な指導。知的障害では「生活単元学習」「作業学習」で、生活や働く力に直結した学びをする

専門外の教科や作業を担当することもあるけど、それが先生の新しい学びにつながるで👍️
小学部の話

小学部の話も聞きたいなぁ👍️

僕は高等部やったから小学部は正直そこまで詳しくないねん。でも、同じ校舎やったから、見聞きしたこととか調べたことも含めて軽く説明するわ。

生活科

知的障害の特別支援学校では「生活科」が特徴的やな😊
知的障害の小学部では「生活科」が中心
一般の小学校の生活科とは別の教科と考えた方が良い
➜基本的生活習慣・遊び・お手伝い・お金のことなど幅広い

知的障害の特別支援学校の「生活科」は、より生活に密着した内容やねんな😊
遊びの指導

遊びの指導?

そう😊 「遊び」って、身体の動かし方とか、友達との関わりを学ぶためにめっちゃ良い体験になるんよね。

だから、遊びそのものが良い学習になってるってことやね🥰
日常生活の指導

日常生活の指導?

日常生活の指導自体は、小学部だけじゃなくて、中学部でも高等部でもあるで👍️

具体的に何するん?

日常生活の指導は、着替え・排泄・食事みたいな毎日の生活そのものの指導やで👍️ 小学部の場合は、生活に密着した学習が多いんよね😊

特別支援学校では、小さい子ほど「生活そのものが授業」っていう感じやね。
🤝 地域の小学校の子どもたちと一緒に活動して、地域とのつながりをつくる「交流及び共同学習」も、よく行われている

小学部の内容は、「ここが違うで」っていうことがあれば、ぜひコメントとかで教えてください🍀
働き方のリアル

学校の違いはわかったけど、実際の働き方はどう変わるん?

ここでは、実際の先生の働き方について話をしていくで👍️
一日の流れ・時間割のリアル


まずは1日の流れや授業についてやね👍️
◎ 持ちコマは、正直、増える

授業の持ちコマって、普通校と比べてどうなん?

授業は増えたで。高校のときは週20時間いかんかったけど、特支(高等部)では週23時間くらいになった😲 しかも、先生不足で持ちコマがどんどん増えてった💧
授業だけでなく、登校してからの着替え・休み時間・給食の時間も子どもを見る必要がある

だから、子どもと関わる時間は、「普通高校のときよりめっちゃ増えたな」っていうのは、かなり感じるで。
◎ 子どもの下校は早い

子どもの下校が早いんやね😊

うちの学校は、子どもが15時30分にはバスで一斉に下校してたから、そこから先は自分の時間。会議は多かったけど、教材・資料づくりの時間はあったで👍️
会議は普通高校より多いが、それでも子どもがいる時間が短いので、放課後にまとまった時間が取りやすい

僕が異動したのがちょうどコロナで、学校が休校してた時期。そのとき定時の17時に帰る働き方が定着して、コロナ明けてからもずっと17時には帰ってたで😊

17時に帰れるって、すごいやん…!

普通高校のときは、僕は野球部やったから、早く終わる日でも19時半、シーズン中は21時くらいまで学校におった。それが17時に帰れる。この差はほんまにデカいで。
◎ スクールバス・給食のリアル

授業以外でも、子どもを見る必要があるん?

そう。例えば、登校&下校時のスクールバス対応とか、給食対応やね。
授業以外でも、登校&下校時のスクールバス対応・着替え・休み時間・給食対応をする必要がある

このへんは普通高校とは、かなり違うところやね😊
◎ 部活

あと、「特別支援学校って部活ないんやろ?」ってよう聞くけど、ほんま?

部活は学校による。うちの学校は希望生徒が週1・放課後1時間だけ部活をしてたで😊先生たちが割り振りをして担当をしてたから、高校の部活とは全然ちがう感じ。
学校によっては、サッカー部や野球部など、土日の大会に出ている部活動もある。僕の学校もサッカー部があって、関わってる先生は土日も勤務してた。体育やサッカー経験のある先生は声をかけられるかもしれない。

もし、部活をしたくないなら、最初にちゃんと断ることが大事やね👍️
⏰ 一日の流れのリアルまとめ
持ちコマや子どもと関わる時間は普通高校より増える。でも下校が早いぶん、放課後にまとまった時間が取れて、定時で帰りやすい。着替えや給食などの仕事もある
働き方のリアル(チームティーチング・書類)

他に気になったことはある?

「違うなぁ〜」と思ったのは、授業の基本が「ティームティーチング」っていうことと、「書類が多い」っていうこと😊

◎ チームティーチング

ティームティーチングってなに?

ティームティーチングは一つの授業を複数の先生で担当するっていうこと。そして、障害が重い子がいるクラスほど、先生の人数が増えて手厚くなるで。

先生が増えたら、気ぃ遣って逆にやりにくいんちゃう…?

支援学校では、ほとんどがティームティーチングで先生たちも慣れてるから、一人ひとり丁寧に見れるし、授業もめっちゃ回しやすいで😊
対応が大変な子どもがいても、みんなで協力するから、一人で抱え込む大変さは普通校よりむしろ少ない

ただ、複数で組むからこそ、役割分担や考え方のすり合わせや大人同士の連携の難しさがあるのは確かやね💦

じゃあ、やっぱりティームティーチングはたいへん?

いや、僕の場合はメリットのほうが大きかったかな😊 異動したばっかりのときは、他の先生の授業を見れるからめっちゃ勉強になったで👍️
◎ 提出書類は多い(2つの個別の計画)

書かないといけない書類が多いん?

そうやね。特に特別支援学校で特徴的なのは、「個別の指導計画」と「個別の教育支援計画」っていう、2つの個別の計画やね。
2つの個別の計画
【個別の指導計画】
授業レベルの細かい計画で「この子に、何を、どう教えるか」を一人ひとり立てる
【個別の教育支援計画】
もっと長期で広い計画。家庭・医療・福祉など関係機関と連携し、卒業後のことも含めて計画される

「書類多いな」って感じるけど、これがあるから自立活動とか子ども対応の見通しが立つこともある👍️ だから、手間やけど、支援にも役立つっていう感じかな😊

なるほど、他にはある?

作業学習で製品を販売したりするから、会計関係もたいへんになりがちかな🌟
◎ 給料はどうなる?(※2026年時点の話)

ある意味、一番気になるところかも👀 特支に異動したら、給料って下がるん?上がるん?

これも正直に話すで😊 まず基本給は学校種で変わらへん。つまり、普通校から特支に異動しても基本給そのものは変わらないんよ。

給料の増減(整理)
・基本給:普通校と同じ(変わらない)
・+ 特別支援学校の調整額:給料月額の約3%・月1万円前後が上乗せ。退職金などの計算ベースにも入る
・− 特殊勤務手当:土日の部活引率などでもらってた分は減る

「基本給は同じ + 特支手当が乗る − 部活手当が減る」から、給料が増えるか減るかは、異動前の働き方次第かな。

部活とか模試で追加のお金をたくさんもらってたら減っちゃうけど、基本給と特支手当でベースはむしろ少し上がっていくって感じなんやね😊
特別支援学校の調整額は下がる

でも最近、「特支の手当が減らされる」って聞いたんやけど、それは大丈夫なん?
【2026年時点の情報】
特別支援教育の調整額(3%)を2028年までに1.5%へ半分にしていく予定
【参考】教育新聞「特別支援教育に関する調整額、27年1月から半減 阿部文科相が方針」2025年4月15日

特別支援学校に異動したときに、追加でもらえてた調整額は下がっていく方向性で話が進んでる🍀
教職調整額はあがる

じゃあ、給料は下がっちゃうん?

ただし、全教員が対象の「教職調整額(今は4%)」が2026年1月から毎年1%ずつ上がって、2031年には10%に上がる見込みやねん。

なるほど。じゃあ、特別支援学校ならではの追加のお金は減るけど、全体の底上げの方が大きいから、トータルでの給料水準は上がっていくっていうイメージやね😊
💰 給料のまとめ
「特支手当は減るけど、全体の底上げの方が大きいから手取りは増えていく」見込み。ただし制度が今まさに動いてる最中やから、詳しくは自分の自治体を要確認
覚悟しといた方がええこと(正直な話)


ここまでは良い話も多かったけど、「覚悟しといた方がいいこと」も話しとくわ。ここを隠してたら不誠実やからね。

なにそれ?

僕が感じた、普通高校との違いで、「覚悟しといたほうがいいこと」。それは、「トイレ介助」と「他害生徒への対応」やね。
① トイレ介助

担当する子にもよるけど、高等部でも、オムツの介助や、トイレの介助は、基本的にあると思っといた方がいいで。

介助ってどういうこと?

トイレに一緒に入って、大便の拭き取りをしたり、オムツを失敗して服を汚したり、トイレを失敗して便を撒き散らしたりしたときの掃除なんかも必要になるね💩

正直、それ聞いて「うわ…」って思う人もおると思うわ。

高等部やと全部自立して自分でできる子どもも多いけど、異動する先生には「子どものお尻を拭く心づもりだけは最低でもしといた方が良いで」って伝えてます👍️
② 他害

他害ってなに?
他害とは、他の人を叩いたり、つねったり、噛んだりする行動のこと

他害のある子どもへの対応。これも、心づもりはしといた方がいいかな👍️
他害への対応

他害のある子どもにはどう対応すればいいん?

他害にもいろんな理由がある。でも、「伝えたいことがあるのに、言葉にできないから手が出る」ってことも多いから、行動の裏にある気持ちを理解することが大事🍀

行動の裏にある気持ち? そんなんわからんやん😭

その子をよく観察することと、障害を理解することで、上手に対応していけるようになるで👍️ だから、障害理解を勉強することもほんまに大事やねん🍀

↑上の記事で詳しく書いてるから、気になる人はあわせて読んでみてな😊
特支は「危ないところ」ではない

「他害がある」って聞くと、「特支って危ない場所なんかな」って思ってまうわ💧

正直に言うと、大怪我するレベルのことは(たま〜にあるんやけど)、そんなにない。だから、普通校とは違う一定の緊張感は常にあった。それは事実。

じゃあ、やっぱり危ないの?

他害がある子は、ほんの一部。だから、対応で気をつけることはあるけど、「特別支援学校=危ない場所」っていうのはぜんぜん違う👍️ だから、誤解してほしくないで🙏
🤲 覚悟しておくこと
トイレ介助(大便の処理まで)と他害は、心づもりしといた方が良い。ただし、他害がある子どもは一部やし、障害理解を深めれば対応できるようにもなっていく

だから、怖がりすぎなくて大丈夫やで。心の準備だけしておいてや👍️
よくある誤解コーナー(3つ)

保存版ってことで、「特別支援学校についてのよくある誤解」を3つ、簡単に話していくで😊
誤解その1:給料

特支に行くと、給料が上がる(もしくは、下がる)って聞いたんやけど…

基本給は普通校と同じ。特勤手当は減るけど、特支手当が増える。上がるか下がるかは、前の働き方しだいやけど、怖がるほど下がることも上がることもないで👍️
誤解その2:重い子の対応

障害が重い子どもの対応が大変そう…。全部1人でしないといけないの?

担当はあるけど、基本的に複数の先生で協力しながらやっていく。一人で抱え込む大変さは、むしろ普通校より少ないくらいかな👍️
誤解その3:先生の適性

特支の先生って、心が優しかったり、聖人みたいな特別な人じゃないとできないんでしょ?

「やってみたい」という思いがあれば誰でもできる。特に、普通校で授業の経験を積んできた人ほど、特支で活きる🔥 授業の自由度も高いから、やりがいもでかいで👍️

でも、自分にほんまにできるんかなぁ?

「自分にできるかな」って不安で止まってる人にこそ、僕は「大丈夫やで」って言いたい😊
それでも、僕が「来てよかった」と思う理由


覚悟しとくことも正直に話したけど、それでも僕は、特別支援学校に来てよかったと心から思ってるで😊
「来てよかった」3つの理由
①授業を自由にできる
子どもに合わせて、自分のやりたい授業ができる。夏野菜を育ててピザにする授業なんて、普通高校じゃなかなかできない。これがめっちゃ楽しい
②勤務時間
早く帰れて、家のことや家族との時間が取れる。これは人生の質に直結する
③新しい学びがある
自立活動・生活単元学習・作業学習…普通高校になかったことが山ほどある。いくつになっても新鮮で楽しい

もし今、あなたが特別支援学校への異動を迷ってるんやったら、僕は「来てよかったよ」って、自信を持って言えます。

向き不向きとか、大変なことも、もちろんあるんよな?
特別支援学校が向いていない人
・トイレ介助がどうしてもできない
・子どもが嫌い
・新しいことを学びたくない など

ただし、今日話したことを知った上で、それでも興味があるんやったら、ぜひ一歩踏み出してみてほしいな。ちゃんと知った上で選べば、きっと後悔しないと思うで🍀
今回のまとめ

今日は盛りだくさんの内容やったね😊
📝 今回のまとめ
・特別支援学校の対象は5つの障害(視覚・聴覚・知的・肢体不自由・病弱)
・在籍者は増加中(2024年で約15万5千人・過去最多)
・免許がなくても異動できる(保有率87.2%/後から取得もOK)
・障害種でカリキュラムが違う(準ずる教育/各教科等を合わせた指導)
・自立活動は全特支共通。生活単元学習・作業学習は知的障害の中心的な学び
・持ちコマは増えるが下校が早く、放課後の時間は取りやすい
・チームティーチングで一人で抱え込まない
・給料は前の働き方しだい(制度は今も変わってる途中)
・覚悟がいるのはトイレ介助と他害生徒への対応

今日の記事が、あなたの選択のヒントになったらうれしいです🥰 これからも一緒に学んでいこな🍀

うん。新しいことを学ぶって楽しいな🥰

さらに、知識や情報は自分をいかす大きな力にもなるからね😊 これからも一緒に勉強していきましょ💪
あわせて読みたい

特別支援学校の進路や対応について、もっと知りたい人は次の記事も見てみてや😊
参考にした資料
- 文部科学省「特別支援教育」(特別支援学校の対象・学部・教育課程)
- 文部科学省「令和6年度学校基本調査(確定値)」(在籍者数・女性教員の割合)
- 文部科学省「特別支援教育資料(令和5年度)」(特別支援学校教諭免許状の保有率)
- 文部科学省「特別支援学校教育要領・学習指導要領解説 自立活動編」(自立活動の6区分27項目)
- 教育職員免許法 附則(特別支援学校教諭免許状に関する経過措置)
- 教育新聞「特別支援教育に関する調整額、27年1月から半減 阿部文科相が方針」(2025年4月15日)
- ※給料・調整額の制度は2026年時点の情報です。今後変わる可能性があるため、詳細は各自治体・教育委員会でご確認ください。











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