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このブログでは『特別支援教育』に関する情報をわかりやすく解説します。10年以上の教員経験を踏まえて、実践に役立つことを心がけています。
コグトレってなに?
コグトレっていうのは認知力【見る・聞く・考える】を高めるトレーニングやで。最初は少年院の子ども向けに作られてんけど、今では学校でも広く使われてるんやで。
こんな方に読んでほしい
●子どもの見る・聞く・想像する力を鍛えてトラブルを防ぎたい
●子どもの認知力を上げたい
●コグトレを今から始めたい
今回の記事を理解し実践すると、子どものトラブルを減らしていくことができます。
絶対にできるようになるからね!今日は下の本で学んだよ♪
👆不器用な子どもへの支援がめっちゃわかりやすくまとめられてる。子どもの発達に興味がある人全員にオススメできる本。ダウンロードできるコグトレワークシートもついてるで。
コグトレの問題だけをしたい場合は「コグトレ 無料」とかで調べるとダウンロードできるものがいっぱいあるね。
「こんな問題がほしい!」というときはネットが良いね。ただ、コグトレに慣れないうちは、お金はかかるけど、本の方が良くまとめられてるからやりやすいと思うで。
👆楽しく取り組めるコグトレの問題集。簡単な問題から難しい問題まであるので、幅広い年齢に対応できる。ただ、どの問題を使うかは大人が判断したほうが良いで。
👆学校で使えるコグトレの問題集。学年ごとに1冊になっている。国語の授業の最初の5分でつかったり、漢字好きの子どもにオススメ。好き嫌いはけっこうありそう。
👆上の問題集の計算バージョン。算数の授業の最初の5分でつかったり、数字に興味のある子どもにオススメ。
▼この記事の動画版もあります▼
▼今回の内容を1枚にするとこんな感じ▼
※高画質な画像はXにアップしています。
https://x.com/manabu_syogai/status/1858673039833239794
子どもが安心してチャレンジできる環境づくり
環境づくり?
コグトレでもなんでも、子どもと一緒に何かをするときには、子どもが安心してチャレンジできる環境をつくることが大事やで。
【安心の土台】と【伴走者】としての大人
苦手があったりトラブルの多い子どもは、実は不安な気持ちがいっぱいなんよ。
◇苦手やトラブルの多い子どもの不安な気持ち
○○をしたい。でも、失敗したくない。□□もしないといけない。
➡でも…、不安。誰かそばで見守ってほしい。
こんな子どもに大人はどう関わったらいいん?
大人は子どもの【安心の土台】になり、【伴走者】として寄り添う。
安心できる存在:話を最後まで聞く。「大丈夫だよ」と声を掛ける。
寄り添う:「いつも見ているよ。いつでも手伝うよ。」
こんな心構えをもって、コグトレを進めていけたらステキよね。
不器用な子どもの特徴
苦手やトラブルが多い子どもは、いろんな面で不器用なことが多いねん。
◇不器用な子どもは苦手やトラブルが多くなる
・見る力が弱い
・聞く力が弱い
・想像する力が弱い
・コミュニケーションが苦手
・イメージ通りに身体を動かせない
▼「ケーキを三等分してください」と言われてもうまく切れない(下の図)
▼見本を見ながらでも、立体図を写すことができない(下の図)
勉強が苦手でコミュニケーションもうまく取れないから、子どもは挫折をたくさん経験してるし、困ってることも多いんよね。
大人が言ったこともあんまり伝わってないんやね。
子どもの困り感をもっと知りたい人は、次の記事でまとめてるで。
不器用な子どものトレーニング
不器用な子どもの見る力・聞く力・想像する力・コミュニケーション・体を動かす力はトレーニングで改善できるんよ。
コグトレの3つの柱
①認知力【学習の土台になる】
②対人力【良好な人間関係を築く】
③身体力【体や手先を上手に使う】
この三つの柱を意識することで、不器用な子どもに合った目的別のトレーニングができるってことやね。
コグトレは、普通の子どもから、知的障害(軽度)や発達障害の子どもにも効果的やって言われてるで。
①認知力アップのトレーニング
認知力ってどんな力のこと?
コグトレで鍛えられる認知力
●聞く力
●集中力
●スピード
●観察力
●論理力
認知力アップには、集中する・見る・聞く・想像するトレーニングが効果的やで。
認知力アップトレーニングをするときに押さえるポイント
①集中する…1日1回5分
②○○しながら△△する
●聞きながらー手をたたく
〃 ー考える
●見ながらーーーーー書く(写す、チェックする、答えを書く、○で囲む)
聞きながらーーーー 〃
数えながらーーーー 〃
計算しながらーーー 〃
イメージしながら― 〃
ポイントは集中と、同時に2つのことをすることなんやね。
対人力アップのトレーニング
対人力はうまく人間関係を築いていくための力やね。
コグトレで鍛えられる対人力
●自分を知る
●感情をコントロールする
●危険察知
●対人マナー
●問題解決力
対人力アップには、自分を客観的に見るのがポイントやで。
対人力アップトレーニングをするときに押さえるポイント
①自分を客観的に見る
②行動や考え方の選択肢を増やす
②も客観的に物事を考える練習?
いろんな選択肢を知ってると、自分以外の考え方もあるって気付くことができるで。
◇考え方や行動の選択肢を増やすトレーニング例
①A君がぶつかってきたのに謝らなかった。
➡僕はムカついた!
(他の考え方はできる?)と他の選択肢を考えさせる
仕返しをしよう:もっとムカつくかも
無視しよう:でも思い出しちゃう
よろけただけやったかも:それなら仕方ない
②状況と結果だけを示して、その間に何があったのかを考える
悩んでいるAさん➡何かがあった➡良い結果になった
悩んでいるAさん➡何かがあった➡悪い結果になった
※「何かがあった」で何があったのかを考えさせる
財布が落ちている➡何かがあった➡良い結果(悪い結果)になった
C君が困っている➡何かがあった➡良い結果(悪い結果)になった
いろんな考え方を知ることで、自分の行動を客観的に見れるようになるんやね。
身体力アップのトレーニング
身体力って運動したり身体を動かす力ってことかな
コグトレで鍛えられる身体力
●ボディイメージの向上
●協調運動
●身体模倣(他人と同じ動きをする力)
協調運動ってなに?
協調運動とは:左右の手足を組み合わせて行う動き
・行進する
・ハサミで紙を切る
・りんごの皮むき
・縄跳び
・スポーツ
・ダンス
身体力アップには、子どもが楽しくワクワクするような工夫が大事やで。
身体力アップトレーニングをするときに押さえるポイント
①イメージ通りに身体を動かす
②別々の動作を1つにまとめる
③全身を使った大きな動きで瞬発力アップ
④手先を使った細かい動き
①イメージ通りに身体を動かす
スポーツしてて思うけど、イメージ通りに身体を動かすのって意外と難しいんやってな。
自分の運動してる姿を動画で撮るとおもしろいよね。頭でイメージしてる姿と実際の姿が全然違うからびっくりする。
だからイメージ通り体を動かすトレーニングが有効なんよ。
イメージ通りに身体を動かすトレーニング
目で見ない:鏡を見ずに片手を上げる、真横に手を上げる
バランス感覚:片足を上げる
相手の動きをマネする
②別々の動作を1つにまとめる
さっき出てきた協調運動を意識したトレーニングやね。
協調運動とは:左右の手足を組み合わせて行う動き
・行進する
・ハサミで紙を切る
・りんごの皮むき
・縄跳び
・スポーツ
・ダンス
うん。例えば右手と左手が別々の動きをするようなトレーニングやね。
別々の動作を1つにまとめるトレーニング
皿洗い:右手でスポンジ、左手でお皿
ピアノ:右手と左手が違う動き、足も使う
縄跳びやダンス:手と足が違う動き
③全身を使った大きな動きで瞬発力アップ
大きな動きを簡単にさせるなら、棒が効果的やで。
自分で簡単に作れるから、ぜひ作ってみてや。
この棒を使うと、小さい教室でも全身を使った運動ができるんやね。
全身を使った大きな動きのトレーニング
棒を回転させたり、持ち替えたりする
全身を使うスポーツをする
④手先を使った細かい動き
手先を使った細かい動きも大切になってくるよ。
いろんな動きを体験するのが大事なんやね。
手先を使った細かい動きのトレーニング
◇テニスボール積み
➡テニスボールの上にもう一個積む。手を離して10秒落ちなければ成功
◇つまようじ積み
➡キャンプファイヤーの形につまようじを積む。90秒で何段まで積めるか
◇折り紙ちぎり
➡リンゴの皮をむくように、渦巻き状に途切れないようにちぎる。90秒でできるだけ長く
これも子どもが楽しくできるような工夫が大事やで。
子どもによっては、他の子と勝負にしてもいいね。
行動しよう(今の小さな変化が未来の大きな変化につながる)
勉強した後は行動することやで。コグトレで鍛える認知力はすべての基本になるから、今すぐにでもやったらええんやで! (^^)/
わかった!これからもまだまだ学んで行動していくぞー!
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